暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第18話 ベーオウルブズ
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「バルト!!」

そんなバルトに声をかける小女。

「ヴィヴィオか!!テメェ一体何処に………」
「ねえねえ、加藤桐谷って言う人どこ!?」
「桐谷………?ああ、あの赤い鎧の奴か。………って奴に何の様だ?」
「桐谷君!?桐谷君がここにいるの!?………って何で桐谷君?」
「このデバイスを桐谷って人に渡さなくちゃいけないの」

そう言って先ほどドームの地下から持ってきた腕輪をバルトに見せるヴィヴィオ。

「何だこの腕輪………ってこれは!!」
「バルトの持ってるバルバドスと同じ!」
「同じ!………じゃねえよ!!こんなのどっから持ってきたんだ?」
「ドームの地下から」
「はぁ!?」

ヴィヴィオの言っている事がイマイチ理解出来ないバルト。

「バルトさん本当だよ。隠し階段があって、そこから下に降りたらボロボロの双剣が置いてあったの。それをヴィヴィオちゃんが持ってきて………」

なのはの説明を聞いて、何とか納得しようとするバルト。………と言うより別の事が頭によぎった。

(まさかバルバドスの時みたいな事がまた………)

「なあなのは、その時、ヴィヴィオ何か変な事言ってなかったか?」
「えっ!?うん、言ってたよ。『君も待っていたんだね使い手を』って」
「ヴィヴィオお前は覚えているか?」
「えっ?………うん。何でそんな事知っているのか分からないけど………」

それを聞いたバルトは腕を組んで思考する。

(前とは違いヴィヴィオも口に出した事を覚えていた。無自覚にオリジナルの記憶が復元され、上書きされているとか………?もし、このまま回収を続けて記憶がどんどん復元されていけばヴィヴィオは………)

「バルト?」

子犬の様に首を傾げるヴィヴィオを見て、バルトは小さく笑みをこぼした。

「考え過ぎだな。最近余計な事まで深く考えちまう………」

そう言って空を見上げた。

「取り敢えずそれを加藤桐谷に渡せば良いんだな。だったらさっさと渡しちまってずらかるぞ。これ以上休暇を邪魔されてたまるか」
「うん!!今日はシャルゼリアに行こう!!!」
「えっ、また!?」
「うん!!新作の春野菜スパゲッティ食べるんだ!!」

そんなヴィヴィオの明るい声になのはは笑みを、バルトは軽く溜め息を吐いた………












「隊長お疲れさんっス!!」

ウルフ2こと、赤いゲシュペンストを纏うリーガル・ジストはベンチでドリンクを飲む桐谷の隣に座って声をかけた。
身長170cmほどで金髪の小モヒカンの少年でティアナとスバルと同期である。魔力ランクもAと、将来を期待されている陸の局員だが、いかんせんお気楽過ぎ、上官にはよく叱られていたりする。
ただ人見知りをせず、誰であろ
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