暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第49話 レッツ・たま遊び!
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狙われたらひとたまりもなかった。それは黒姉のお料理研、龍巳と白音の漫研も同様で、結局順当にオカ研対生徒会が決勝になっちゃった。

 で、途中原作通りボォっとしてた祐斗が狙われてイッセーがボールを受けようとするけど、ボールが股間に直撃、影で黒姉たちに治療されるというハプニングがあったけど、それで仇を取ろうと燃え上がった部長とレイナーレの活躍によりオカ研が見事優勝して球技大会は幕を閉じた。







「祐斗、あなたいつまでその調子でいるつもりなの?」

 球技大会終了後、部室にて部長と祐斗が向かい合っていた。この前祐斗が例の聖剣の写真を見たことを部長も知ってるから今まで強く言えなかったんでしょうけど、今日はそのせいでイッセーが怪我をした。さすがにここまで来ると口を出さずにはいられなかったんだろうね。

 外が雨のせいもあってか、一層暗い雰囲気が部室内に立ち込める。でもそんな中、祐斗がいつもどおりのニコッとした笑みを浮かべた。

「もういいですか? 球技大会が終わったので休ませてもらっていいですよね? あと少し疲れているので部活は休ませてください。……昼間はちょっと調子が悪かったみたいです。すみません」

「木場、お前最近マジで様子がおかしいぞ?」

「君には関係ないことだよ」

 いつも通りのニコニコ顔、でもその口から出たのは突き放す否定の言葉だった。

「……俺だって心配すんだぞ?」

「心配? 君が僕のかい? 悪魔とはもっと利己的なものだと思うけど? まあ今回は主に従わなかった僕が悪かったさ」

 う〜ん、やっぱり今の祐斗には何を言っても無駄そうね。でも……

「ねぇ祐斗?」

「なんだい火織さん?」

「最近の祐斗がおかしかったのって……この前見た聖剣の写真が関係あるの?」

「っ!?」

 その瞬間祐斗の顔がこれまで見たことのない表情、憎悪に彩られた。

「うんそうだよ。僕はね、あれで基本的なことを思い出したんだ」

「基本的なこと?」

「そう……」

 そして祐斗は何かを思い出すかのように目を閉じる。

「僕は復讐のために生きている」

「復讐?」

「聖剣エクスカリバー。それを破壊するのが僕の生きる、そして戦う意味だよ」

 そう言って祐斗は部室を後にした。



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