第三十一話〜R2・誓い〜
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ランスロットの新武装、ハドロンブラスターから放たれた光条を受け止めようとした紅蓮はそれに耐え切れず、機体が半壊し空中艦から落ちてゆく。
「こんなところで!………ごめんね、お母さん、お兄ちゃん……ライ………」
整備不良で脱出機能が作動しない紅蓮の中でカレンは悲しむように口を開く。自分の死を覚悟したカレンに一本の通信が入る。
『カレン!間に合ってよかった!』
「ライ!?」
現れたのはライが操るフロートユニットを装着した蒼月と黒の騎士団の保有する潜水艦。
潜水艦から射出された紅蓮の新しき力。それを装着した紅蓮可翔式はライの蒼月と肩を並べる。
「カレン、行くよ!」
『言われなくたって!』
そこから『黒の騎士団の双璧』の本領発揮であった。紅蓮は新武装の徹甲砲撃右腕部から放たれる輻射波動砲弾を放ち雑魚を蹴散らす。それを避けた他の機体はライが追撃し行動不能にしていく。その攻防は空戦魔導師であるなのはやフェイトたちが見てもレベルの高いものであった。
それを見ていたジノとアーニャは興味を惹かれたようにライとカレンに向かっていく。
「カレン、ここは僕が抑える。君はゼロを」
『分かった!』
紅蓮の後を追おうとしたジノとアーニャの機体の前にライが蒼月で割り込む。
『君が僕らの相手をしてくれるのか。でも一人だと足止めは難しいんじゃないかい?』
どこか楽しげに喋るジノに対してライは断言する。
「足止め?違うなここで君たちを倒す。」
気負うわけでもなくライはただそれが事実のようにそう宣言する。それを合図に戦端は開かれる。
その頃、ゼロはナナリーの元にたどり着いていた。そこでゼロはナナリーの気持ちを知る。自分がユーフェミアの想いを継ぎ『行政特区日本』の再建を行うということを。
それは誰かに強要されたわけではなく、ナナリーが自ら現実に対して踏み出した第一歩であった。
ライから言われたことがゼロの脳裏を過ぎる。その迷いがアダになったのか、その場に突入してきたスザクのランスロットによりナナリーの奪還はできずに終わる。
艦から放り出されたゼロをカレンは回収する。そのことを確認したライは全軍に撤退を指示し自らも撤退しようとする。
撤退しようとしたライは一度、ジノとアーニャの機体の方に向き直り言葉を残す。
「次は墜とす」
それだけ言うとライは撤退していった。その蒼月は刀を持った右腕は健在だったが、左腕は肩から先が無くなっていた。
「へぇ〜、やるな〜あのパイロット。……最初から本気で行けばよかった」
ジノはその目に闘志を宿しながら呟く。トリスタンは右足が損傷し、ハドロンスピアーの片方がへし折れていた。
「なに?あの機体……」
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