暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
7話:赤き龍騎士と高速のカブトムシ
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金髪の少女、テスタロッサと別れ林を歩く。さてと、どうしたものか……
〈先程の少女、悪い人には見えませんでしたが〉
「そうだな。目的でも聞ければよかったんだがなぁ…」
前々から聞いているが、いっこうに答えてくれない。それなりの理由があるのかもしれないが、それでもやはり気になるんだ。
〈それにしても、マスターもたいがいお人好しですよね〉
「うるせぇよ」
林を抜け、旅館が見えてくる。旅館の入り口に回り、靴を履き替え中へあがる。するとそこにお土産売り場からなのは、アリサ、すずかの三人が出てくるのを見かける。三人も俺の姿を確認しこちらに手を振ってくる。
「あ、士く〜ん!」
「写真、撮ってきたの?」
「あぁ」
「見せなさいよ!」
「ダ〜メだ。写真は現像してから見てからのお楽しみだ」
と、たわいもない会話をしながら旅館の中を歩いていく。
「そう言えば、聞いてよ士!」
「?なんだ、いきなり…」
すると唐突にアリサが声を荒げてくる。俺は少し驚くがすぐにいつもの調子に戻す。
「さっきお風呂からあがったら、変な人から声をかけられてさ!その人酒に酔ってたのか、なのはのことを良く似た子だって言って変なこと言ってきたのよ!」
「…ふ〜ん」
「何よその気のない返事は!」
「へ〜、ほ〜」
「ぬぬぬ、ちゃんと話聞きなさいよ!」
適当にあしらうように返事をしていると、アリサがさらに突っかかってきた。
「まぁ、いいだろ?ここは旅館、日頃の疲れをいやす為の場所だぞ。昼間っから酒飲んだって、恋人や愛人とうふふあははとするのも、その他諸々他人の時間は他人の時間だ。俺達がとやかくいう必要はないだろ」
「確かにそうだけど…今の台詞に変な部分があったのが気になる…」
そこ突っ込んではいけないのだよアリサ君。
「これからどうする?」
「卓球しにいこうよ」
「それはすずか、お前がただ圧勝したいだけなのでは?」
「そ、そんなつもりはないけど…」
んで、結局すずかの誘いに乗り、卓球台がある部屋へと向かった。
カコン、カコン、カコン、カコン、カコン、カコン!!!
「「「…………」」」
「はぁっ!」
「はいっ!」
今卓球台で打ち合っているのは、恭也さんとすずかだ。卓球台へ向かった時、丁度恭也さんと忍さんが打ち合っていたのだ。その後、交代交代で打っていたのだが、二人の番になってから、ずっと打ち合っている。
二人の打つ球は、一直線の線に見えるほどの速度で互いのコートを行き来している。
「…相変わらず、なのはのお兄ちゃんはすごいわね」
「うん。それにすずかちゃんも…」
「ほんとだよ。すずかの運動能力には驚
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