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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第八十五話    『聖王教会』
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てを覆いつくしあらゆる死が蔓延し誰も抗うすべを見出せない。
最後、あらゆる全ての頂上より悪夢が降り注ぎ世界は闇に閉ざされる』という節。
これは聖杯が降臨して誰であろうと願えばすべて破壊でしか事象を招かない壊れた聖杯をよく表している。
あの泥はサーヴァントですら天敵の対象だから一度溢れたらもう取り返しができないだろう。
それがよく痛感するのが平行世界で聖杯の泥で滅びたという世界をよく表している。

前半だけ聞けば絶望の予言でしかなくなってしまうわね。
そこにアルトリアが、

「ですがカリム。後半の予言はすぐに出てきたのですか…?」
「はい。アルトリアさん。まだ二つの月の魔力が切れる前に再び予言が出てきたのです。
その予言とは…、
『これを阻止できうるは、かつて聖なる王に使えし者。
遥か遠き地に旅立ち、名すら忘れ去られた血の末裔。
その者、無限の虚構を作り出す神秘。世界を侵し、そして穿つ異端の体現者。
古の昔滅びし都の王の再誕。変貌した御身、絶大なる極光の輝きをもたらす星の使者を従える。
彼の者達の織り成す奇跡はあらゆる闇を祓い光に導く。
その志を共にするもの達は力を貸与えともに戦うだろう。
合わさった力を前に愚者と王は力を削がれ絶望は消え失せることだろう』
…と、記されました。
これを見てすぐに絶望は防げると思いました。
ですがやはりこの内容だけでは誰かの特定はできずに無理に探すこともできなくていつ現れるとも分からないその『かつて聖なる王に仕えし者』の出現を私達は一途に待っていました」
「それがシホちゃんやって事か…」
「ええ。はやてさん。シホさんが予言に見事合致したのです」
「シルビアの記憶と力を受け継いだシホだからこそですね」
「はい、オリヴィエ陛下」
「しかし、私はシルビアにひどいことをしてしまいましたね…。過去、予言でシルビアの力は危険視されていた為に私はシルビアを異世界へと飛ばす決断をしましたが、今はそれが本当に正しかったのかわかりません…」

それでオリヴィエ陛下の表情が俯き暗くなる。
でも私はシルビアさんをそのまま受け継いでいるといってもいい。
だから、

「オリヴィエ陛下…気になさらないでください。確かに私は異世界に飛ばされ一時期さ迷いましたがまたこうして戻ってこられたのですから…だから気になさらないでください」
「はい。すみませんでした、シルビア…いえ、シホ」

私はシルビアさんと意識を共有してオリヴィエ陛下に話しかける。
それでオリヴィエ陛下は幾分楽な表情になった。

「それで内容の解読ですが、
『かつて聖なる王に使えし者。
遥か遠き地に旅立ち、名すら忘れ去られた血の末裔。』
…というのはシホさんで間違いないと思います。
でも、次の節で『その者、無限の虚構を
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