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初めてのボス戦
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ツガの動きに見とれているが、自分も頑張らなければいけないのでソードスキルを放ち続ける。しかし、HPは満タン近くで止まり、繭が羽化してしまった。そこから出てきたのは大きな蛾でとても気持ち悪かった。蛾になったボスは空高く飛び上がる。攻撃が届かないため攻撃を止めて見上げているとゲツガが叫ぶ。

「全員部屋の端っこまで離れろ!何か来るぞ!」

 そう言うと全員がガの下から離れて壁周辺に向かう。走り出すと同時に蛾が翅を激しく動かして何か粉のようなものを飛ばしてくる。

「リンプン?」

 その飛ばしてきた粉のようなものは蛾の翅にあるリンプンだった。それは一定時間、蛾はリンプン飛ばしてくる。しかし、タンクの一人が遅れてそのリンプンに当たった。その瞬間、そのプレイヤーは力が抜けてように倒れた。HPゲージは緑の枠が点滅している。麻痺毒だ。

「全員、耐毒ポーションを飲め!しばらくの間はそれでカバーする!そのタンクのプレイヤーはパーティーのメンバーが助けてやってくれ!」

 そう言ってゲツガは耐毒ポーションを一気に飲み干してリンプンの中に飛び込んで行った。それに続いて他のプレイヤーも続く。

 しかし、あの蛾は空を飛んでいる。どうやって倒すと言うのだろうか?

「全員翅に向かって投擲武器を放ってくれ!そしたら落ちてくるかもしれない!」

 ゲツガの指示に従い、投擲を開始する。すると蛾はどんどん高度が下がってくる。そして、ゲツガが跳んで背中に乗ると蛾を叩き落すように剣を叩きつけると蛾は大きく高度を下げる。そしてそこに群がるようにプレイヤーが攻撃を始める。すると今度は完全に落ちてじたばたと身体を動かす。その隙に大きなソードスキルを叩き込むが思った以上に硬くダメージはそこまで食らわすことが出来ず、再びガは空へと上昇した。

 しかし、飛んでから武器を投げようとする瞬間、蛾は大きく旋回しながら突進攻撃をしてくる。タンクはそれを防いで何とかする。そして次のリンプンにまたリンプン攻撃を開始し始める。このリンプン攻撃は怖くないと思っていたが、耐毒ポーションの持続時間を倍以上減らすと言うのは少し痛い。リンプン攻撃が終わると、今度はいくらか、地上に近いところまで高度を下げてくる。そこに攻撃を加えようとすると糸を吐いてくる。その糸に当たるとしばらくは地面に張り付くといった移動不可のバットステータスが食らうから厄介だ。

 しばらく見ていると、蛾はほとんど同じパターンでしか攻撃をしてこないために攻撃を読まれてダメージをどんどんと蓄積させていく。そしてようやく、HPが最後の一本の半分を切ると、身体の色が変色していく。これは、ボス等にたまに見られる暴走状態。

「ぎゃぃやぁあああああああああああ!!」

 蛾の大きな咆哮が部屋を木霊する。その状態にな
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