暁 〜小説投稿サイト〜
ロミオとジュリエット
第一幕その五
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
憎くない筈がない」
 ティボルトの声は憎悪で燃えていた。
「私もキャブレット家の者だ。そして御前も」
「はい」
 ジュリエットは悲しみと辛さを隠して頷いた。
「キャブレット家の者です」
「そうだ、キャブレット家の真の繁栄はモンタギューを倒してこそだ」
 彼は言う。
「だからだ。わかるな」
「わかっています」
 ジュリエットは俯いていた。だからディボルトは彼女の表情には気付かなかった。その悲しみに。
「キャブレットの名にかけて」
 彼はモンタギューの者達を討つと誓っていた。だがジュリエットは違っていた。愛を感じていた。自分ではどうしようもない愛をである。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ