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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第109話:隊舎復活
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ば、地上で起きている個々の事件に対して本局は介入しない
 というのが原則だ。だが、今回は地上本部からの応援要請を受けて
 本局に所属する陸戦が可能な部隊を投入することになった」

「ちゅうことは、機動6課もテロ制圧に出動するってことですね」

「前に連絡したように当初はその予定だったんだが、少し変わったんだよ」

部長がそう言うと、はやては意外だったのか目を見開く。
俺も、はやてからテロ鎮圧に出ることになると聞かされていたので意外だった。

「機動6課にはテロ組織の本拠地侵攻を担当してもらう」

部長の言葉を聞いたはやては、目を丸くして身を乗り出す。

「ちょっと待ってください。本拠地侵攻って、場所は判ってるんですか?」

「いや、まだだ。今、捜査部と情報部が全力で調べている」

「ちゅうことは、いつどこに出動するんかわかってないんですか?」

「そういうことだ。まあ、ミッド以外に出動させる気はないがね」

「はあ・・・」

はやては弱々しくそう言うと、椅子の背にもたれかかる。
かくいう俺も、はやてに負けず劣らず驚いていた。
6課の長ははやてだから黙っていたというよりも、驚きのあまりに
声を出すこともできなかったというのが本当だった。

「あの・・・、なんでウチがその役割になったんですか?」

「どういう意味かね?」

はやての質問に対して、部長が表情を変えずに訊き返す。

「正直言って、あと1カ月そこそこで解散する部隊にやらせる任務やないと
 思うんですけど」

「それだけ6課の経験とポテンシャルに期待しているんだよ。
 あとは、ある人から推薦があったのでね」

「推薦・・・ですか?」

首を傾げたはやてが尋ねると、部長が無言で頷く。

「どういう理由でウチが推薦されたんです?」

「八神は敵の本拠地を攻撃するのに必要な能力ってなんだと思う」

部長に問われたはやては腕組みをして小さく唸りながら考え込む。
しばらくして、はやては顔を上げる。

「やっぱり突破力やないですか? 敵の本拠地っちゅうからには
 守りは硬いでしょうし」

「常識的にはそうだわな。だけどな、6課を推薦した奴が言うには
 敵に察知されず本拠地の中まで忍び込んで、情報をとってくる能力だとさ」

部長の答えに対してはやては感心したように頷く。

「なるほど。 情報を集めて敵の守りの弱点を衝くんですね」

「そういうことだな。まあ、私も気がつかなかったことだが」

「そうなんですか。で、そのアドバイスを下さったのは誰なんですか?」

「気がつかないか? なあ、シュミット」

会議室に入って初めて俺に話が振られる。

「なんで俺なんです?」

「わか
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