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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第109話:隊舎復活
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部隊長として重く受け止めているつもりです。
 あれから、半年。今また同じ場所に、わたし達機動6課にとっての
 家が復活するときを迎えました。惜しむらくは、皆さんも知ってのとおり
 機動6課がこの3月末をもって解散するため、この新しい隊舎での
 生活が極めて短い期間で終わってしまうことです。
 ですがこれからの2カ月、みんなで全力疾走していきましょう」

はやてが挨拶を終えるとホールの中には拍手の音が鳴り響いた。





式が終わった後、後片付けはグリフィス達に任せて、
俺は本局で行われる会議に出席するべく、隊舎を出た。
はやてを隣に乗せて市内の転送ポートに向かって車を走らせていると、
道のり半ばまで来たところで、はやてが不意に口を開いた。

「なあ、ゲオルグくん。ホンマのところクロノくんとは何の話をしとったん?」

「ん? 式典の前の話か?」

「うん」

「さっき言った通りだよ。ただの雑談」

そう答えるとはやてはジト目で俺の方を見る。

「それはもうええっちゅうねん。で?ホンマは何の話をしとったんよ」

「だから、雑談だっての」

「あんまり私を甘く見んといてや。ゲオルグくんもクロノくんも
 めっちゃ真剣な顔で話してたもん。雑談をあんな真剣にするわけないやん」
 
「よく見てるな・・・」

俺ははやての観察眼に感心しつつ、どう答えたものか考える。
だが、クロノさんからはかなり強い調子で口止めされているので
相手がはやてだろうと話すことはできないと答えを出した。

「はやての言うように、雑談じゃないけど内容は話せないよ。
 口止めされてるからな」

「ふーん、クロノくんが口止めするっちゅうことは・・・
 近い将来にゲオルグくんがどういう立場になるか、っちゅう話かな?」

はやてに図星をつかれ、俺は内心でギクリとする。

「さあ、どうかな?」

顔に出ないように気を使いながらとぼけると、はやてはニヤリと笑った。

「どうも、アタリみたいやね」

「何言ってんだよ。カマかけてるつもりか?」

内心で焦りながら、はやてにそう返す。

「んーん。最初のはそうやったけど、今のはちゃうよ。
 ゲオルグくんは図星さされたときに顔に出るからね」

ニコニコと笑いながら、はやては弾むような声で言う。

「これまでそんなことなかったぞ。お前、俺のマニアか何かかよ」

「そんなんやないけど、ゲオルグくんとは付き合い長いしね。
 ま、私をなめたら痛い目に合うよってことやね」

「以後気を付けるよ」

「はいはい。で?どんな話やったん?」

「どうしても内容までは話せない。悪いな」

「そっか・・・ゴメンな」

はやてはすまなそ
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