第一章
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はヤーゴとなっている。
この役はバリトン、ヴェルディ=バリトンだがこのバリトンは常に素晴らしい歌手が出ているジャンルなのだ。
だから他の役も楽観出来た、だが問題は。
タイトルロール、まさにそれだったのだ。
「悩める英雄オテロ、最高のオテロ」
「それがいるかどうかが全てですが」
「その歌手は必ずいる」
またこう言うカラヤンだった。
「見ていることだ、私はその歌手と共に歴史を残す」
カラヤンはその歌手を探し求め続けていた、そしてだった。
長い間探していた、だが彼はその間一度も諦めていなかった。
「歌手は聖杯ではない」
「必ず存在するもの」
「この世にですね」
「聖杯はパルジファルの舞台にある」
ワーグナーの最後の作品であるこの作品の中という現実においてだというのだ。歌劇の世界もまた現実としての言葉だった。
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