13話
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なら捜査課に配属してやるし、ほかの者もそれぞれの希望通りの配属先に行けるように手配してやると言い出した。
全員が副局長の言葉が無茶苦茶言ってないかと感じ、初日でやめるような奴のほうが浮くよと思った。
「まあ返事はすぐにとは言わん。一晩よく考えたまえ、悪いようにはせんから」
エレベーターを降りて一階まで戻ってくると導力自動販売機のある休憩所に集まりティオが勝手知ったるで普通に飲み物を買って今まで自動販売機を見たことがなかった三人は驚いた。
「レマン自治州でも導入されているものですが、クロスベルでも試験導入されてるみたいです。良いスポンサーがいるみたいです」
全員が冷たい飲み物を飲んで一息つくと一斉に溜め息をついた。
「なんか俺たち妙なことになってないか。配属辞退っつてもなあ」
「警察内部の力関係があるみたいね。噂だけでどういうことになっているかわからないけど」
「ええ。これじゃ約束が違います」
「あら、約束って?」
「こっちの話です。それよりセルゲイ課長はどうしたんでしょう?」
ティオが話題を変えるとセルゲイ課長がどうしたのかということで一応課題を出した上司なのに出迎えなしかよとランディはぼやいたが、話題に乗って来ないロイドが気落ちしてることに気付いた。
「辞退の話がそんなにショックだったか?」
「いや、思ってたのと随分違うと思ってさ」
ランディとエリィはよくわからずどういうことか聞こうとしたら廊下を曲がって来た一団に声を掛けられた。
「よお、新人ども。災難だったみてぇだな」
自販機から飲み物を買って行く一団の中から二人、髭面のいかにもやり手という感じの中年男性と金髪の軽い感じの若い男が声をかけてきた。
「捜査二課のドノバンだ」
「同じく二課のレイモンドだよ。いやー、噂には聞いていたけどこんな小さな子までいるんだね」
レイモンドがティオを見ながら言うとちょっとプライドが傷付いたティオがムッとした。
支援課も自己紹介を返す。
「ようこそクロスベル警察へ。そうか、おめーがあの」
ロイドは自分に向けられた言葉を切ったドノバンに何かを感じたが、なんでもないと話題を変えられた。
「しかしセルゲイのやつも無茶なことを考えやがるぜ。こんな新人どもばかり集めて市民の人気取りとはな」
「えっ」
支援課一同の反応から知らなかったと察して、やべえ、言っちゃまずかったなと言葉を濁したが、レイモンドが冗談めかして大変なのに報われない仕事で貧乏くじだねと言うと気合入れるために預けてやろうかとおどかした。
「まあ大変だと思うがセルゲイに付き合うか考えてやってくれ。無理だと思ったら全員二課で引き取ってやってもいいんだからな」
それじ
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