13話
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聞こえた。
入室すると神経質そうな風体をした中年男性が机に座って書類仕事をしていた。
ランディは部屋に置いてある物が州旗や銃を飾ってあるぐらいの簡素なものだったために司令官室にゴテゴテと賄賂で貰った美術品なんぞを置くアホ司令よりマシだと思った。
だが、ピエール副局長は開口一番4人を怒鳴りつけた。
「まったく何をしとるんだ君らは!?何のつもりだね?任務外の事に首を突っ込んだ挙句、あのアリオス・マクレインに手柄を奪われ、おまけにクロスベルタイムズにそのことをすっぱ抜かれる。君たちは初日からどれだけ警察の名誉に泥を塗るつもりなのか」
「いえ、それはですね」
「言い訳無用だ!遊撃士協会からの報告書で全部わかっとるんだ!」
事情を説明しようとするロイドを一喝した副局長は手元にある報告書を見せてロイドたちネチネチと罵った。
ジオフロントでの魔獣掃討任務中に民間人の保護に失敗して遊撃士に助けられそこを撮られるなど遊撃士の優秀さと警察の無能を宣伝するようなものではないか。
しかも遊撃士協会が警察に報告書を提出する義務はないのに要請されもしないのにわざわざ警察も関わったのでと送って来たんだ。ついさっきの出来事であるのにだ。
この意味がわかるかね?嫌がらせだ。我々を笑っとるのだよ!
副局長の言い分にロイドは反論した。
「では危険に瀕する民間人を見捨てろと!」
「出来なかったうえに助けられた癖によくもそんな事が言えるな!その上に、のこのこと後を付いて行った挙句に失敗を宣伝するなど考えられん失態だ!自分たちがどういう立場かわかっとるのかね!?」
言いたいことがないわけじゃなかった。
だが、何も反論出来なかった。それは無意味だったから。
自分たちが失敗し助けられマスコミにそれを知られたのは事実だから。
命辛々で格好悪かったがそんな酷いミスではないと思ったが、組織には凄く重要な失態だったみたいだ。
「だから私は新部署設立に反対したんだ。あの忌々しいセルゲイの交換条件がなければ賛成などせずこんな事にはならなかったのに」
「あの、それはどういうことでしょう?」
「君らには知らんで良い事だ!」
エリィは詳細はよくわからないがあの課長がこの支援課を作るために骨を折ったようだと感じ、やる気なさそうな感じだったのでちょっと評価を改めて後で聞いてみようと。
「それでだ。君ら、記録では正式に特務支援課着任前だとなっとるが、一両日中に配属を辞退したまえ。なに、悪いことは言わん。どうせ半年も持たん部署だ。絶対に出世の役には立たんし問題に巻き込まれ経歴を汚してそこから配置換えされれば浮くことになるぞ」
副局長はロイドのボロボロの姿を見て初日からそうなるようでは割に合わんぞと言い、資料を見ながらロイドが捜査官志望
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