13話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んですけど」
ケイトは知らないわねと思い当たらない様子だったが、いよいよ導力車が増えてくるので長々と話してはいられず持ち場に戻ることに。
「まあこれからは同僚ってことでお互い頑張りましょう。フランツも私と同じ広域防犯課だから警察本部で立ち番をしてると思うから声をかけてやってね」
じゃあとまた仕事に戻るケイトと別れ警察本部に向かうロイドたちに電子音が響いた。
なんだ?とロイドが道の真ん中で体中をまさぐると戦術オーブメントから音がしている。
「通信の呼び出し音ですよ」
何か故障でもしたのかと驚いているとティオがこの戦術オーブメントエニグマには通信機能がついており内部のボタンを押せば会話できると教えてくれた。
ロイドもそういえば課長も使っていたなと思い出して通信に出た。
「はい。えっとロイド・バニングスです」
「あ、ロイドさんですか、受付で会った、えっとわたしです」
女性の声がしてわたしと名乗られて誰だと思ったが、ああ、受付のと言われて喋り方や声に覚えがあった。
「それで、何の用でしょう」
「それが、急いで警察本部に戻ってください。副局長がお呼びなんです」
「副局長?」
「はい。ですから出来るだけ急いでください」
それだけ伝えられるとロイドはセルゲイ課長に終了したことを伝えて欲しいと伝言を頼み通信を終えた。
ロイドは通信で聞いた内容をみんなに説明した。
「お偉いさんが初日の下っ端を呼びつけてなんの用だ」
「この部署は指揮系統もよくわからないし責任者が副局長なのかしら」
「受付の子の様子じゃ怒ってるみたいだった」
ぶつぶつ話していても仕方がないと警察本部に直行すると玄関に立つ警察官から声を掛けられた。
「よお、ロイドじゃんか」
それはロイドの警察学校時代の同期生フランツだった。
ケイト先輩が言っていたように立ち番をしていた。
「新人はここからスタートだってさ。そっちはどうなんだ?お仲間がいるみたいだけど、あのなんとか支援課なんだろう?何やってきたんだボロボロじゃねえか」
ども、フランツですと明るく親しげに同僚に挨拶してくれるフランツには悪いが時間がなかった。
「すまんフランツ!用事があるんだ。また今度な」
「そうか、じゃあまたな」
フランツが見送る中、警察本部に入ると通信をくれた受付の子に副局長室がどこか聞いて上層階だと知るとエレベーターに乗り込んだ。
「どんな人なんでしょう」
「お偉いさんはみんないけ好かないって」
「受付の人の話じゃちょっと気難しいって言ってたわ」
「まあなんの用かによるかな」
雑談しつつ副局長室の前に立つとロイドはノックして「特務支援課です」と名乗ると「入れ」と声が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ