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なりたくないけどチートな勇者
25*俺の嫁って最初に誰が言ったんだろう
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あえず、私には襲うって言うのがどういう意味かはよくわかりませんが、先生と寝ればいいらしいのでそのために私は今ここにいます。
ですが、いきなり一緒に寝ると思うと、緊張しすぎて踏ん切りがつかず、さっきから部屋の前でうろうろしているのです。
そして、その後もしばらく扉の前でうろうろしていると

「%◎£&′≠=♂※〒∠∃∀\♪」

「!!?」

「%#&*@§☆\¢$℃∧∩→〒※♪」

先生のいる部屋の中から、聞いた事も無い言語の歌が鳴り響きました。
多分、先生の国の歌だと思います。

あまりに急に、しかもありえない程に大音量だったので、心臓が飛び出るかと思う程にびっくりしました。
そして、恐る恐る扉を開き、中の様子を見てみると

「何いきなりさらしとくれとんじゃあ!」

謎の赤い少し曲がった板を耳にあてて怒っている先生がいました。

「それこそうるさい。それに女神はゴッドでなくゴッデスだ。電子辞書で調べたから間違い無い。」

どうやら念話用の魔石と同じようなものらしいです。
ただ、相手の話しは聞き取れません。

「そうか、なら自分は寝る。………うるさいなぁ…」

何かうんざりしたように先生は答えています。
きっと先生の国の関係者か、はたまた協力者とかだろうと高をくくっていました。

この時までは

「黙れ。ミクたんは自分の嫁だ。馬鹿にするな。」


今、なんて……
先生の嫁?
先生は既婚者?
ミクタンって……誰?

「いや、ルカ様は怖いからや。ついでにメイコさんとハクちゃんは酒を大量に飲みそうだから嫌。」

また、知らない女性の名前。

これは、先生のお嫁さん候補の方々ですか?

「さらに言うと、テトさんはさすがに三十路越えだし、リンちゃんはちっさすぎだから二人とも年齢的に無理。」

私は?
私は先生のお嫁さん候補として名前は入っているんですか?

確かに出会ってからあまり間は無いですが、その間に出来る限り勇気を振り絞って先生にいい印象を残して貰えるように、先生に振り向いて貰えるように頑張ってきたんですよ?

「だが断る。」

……とうとう私の名前は呼ばれませんでした。
なぜダメかの理由も無く、候補にすら上がっていない。

私は泣きました。
涙が止まらなくなって、しかし、声を殺して崩れるように泣いていました。

「おー、帰れ帰れ。オーバー。」

先生はそう言うと、板を折って小さくしまいました。
そして、再び寝るためにモゾモゾと寝る準備をはじめたのです。

私はと言うと、半分開いた扉の前でいまだに泣いていました。
そして、少しよろけて扉にぶつかってしまいました。

ギィィィィ

するともちろん閉まっていない扉は、そのまま
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