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連邦の朝
第3話 成長
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方が頼んだものは、よくわからなかったけどこれで良かったのね?」
タバサは満足そうな笑みを浮かべ、ワイアットに聞くのだった。

対象的にワイアットは、狼狽していた。
私の完璧な戦略が失敗していただと!私がもし前世の記憶を持つと知られたら良くて実験体
普通で異端裁判、悪くて一族異端判決もしそうなれば、
アルビヨンを切り取ろうと世界中が、攻めて来るだろう奇跡が起き講和出来たにせよ天文学的数字の
賠償金を要求されるだろう。
何れにせよ、私は死ぬ。
ワイアットの優秀な頭は、瞬時にその事を考え想像出来た。
だからか、ワイアットは表情には出さなかった。

「母上それで良いのです。私の考えた通りのものです。」
ワイアットは自分の発明品とすることとした。
王族ならば、全員が優秀だと思われているからな、教養がない者達には…。

だが、ワイアットの考えは傲慢さを抜いたエリート主義、
つまりは、貴族主義この場合はノブレス・オブリージュという考え方ならば、
この時代以上の謀略、大戦争、巨大な政府等を知るワイアットとは、
この世界一、統治者に向いているだろう。
本人にその気はないようだが…。

その日からワイアットは、絵画の作成に励んだ。
ここに芸術の父、グリーンが、誕生したのだった。

後日…。

「母上の絵が完成致しました。」
ワイアット渾身の一作が持ち込まれ、出来をみて
タバサは、「魔法でわたしをうつしたの?」と聞いたという。

その日の夜、タバサが夫ジョージにワイアットの絵の自慢をしてそれを聞いた
ジョージが、ワイアットに描いてくれと回りくどく頼んだらしい。
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