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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第一話
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もと独り言が多い。特に意味はなくとも、ふとしたことでもつい口に出してしまうということだろう。それは『彼女』が現れたからか、あるいはもともとのものなのかは定かではない。



「さて、お茶お茶ー……お」

 竜二が荷解きを終えてリビングに降りると、八神家全員が集合していた。外を見るとまだ明るいが、時計の針は上下真反対を指している。台所にはシャマルとはやてが並んでいた。

「流石に邪魔しちゃ悪いやな」

 リビングにある大型テレビには、ワイドショーが映っていた。世の中の事件や事故、社会の情勢などが報道されている。竜二は何も言わずソファーに座ると、リモコンを操作してテレビで番組表を確認していく。見ていくのはほとんどが音楽番組だ。

「音楽、好きなんですか?」
「好きですねぇ。ないと生きていけないと言えるくらい」

 彼の隣に、少し距離を開けて座り、新聞を広げていたシグナムが反応した。

「ほう、何か楽器はされてるんですか?」
「エレキギターが弾けますよ。今度お見せしましょうか?」
「それは是非」

 そして一通り見て画面を戻し、チャンネルを回していく。しかしどのチャンネルも、この時間帯はワイドショーである。政治家の不祥事や殺人事件に人身事故など、見る度見る度憂鬱な気分にさせるニュースばかり。

「やれやれ」

 彼はただ一言そうつぶやくと、自室に戻っていった。

「あの兄ちゃん、何してたんだ?」
「さぁな」

 離れていたヴィータの質問を、シグナムは新聞のページをめくりながら流した。



 竜二はシャワーを済ませ、八神家揃って夕食をとった後、シグナムを伴って外出した。彼は青い半袖のポロシャツに黒いストレッチパンツ、白いスニーカー。彼女は淡い紫のノースリーブTシャツに青いデニムのハーフパンツ、黒いスニーカーと、二人ともラフな格好である。ちょっと近所のコンビニまで買い物に、といった雰囲気を醸し出してはいるが、二人の表情は引き締まったままだ。

「どこまで行くんです?」
「まぁ、とりあえず邪魔が入らなさそうなところですかね」

 そう言って、海岸線までやってきた二人。

「とりあえず、この時間ならここまで来る奴はいないでしょう」
「はぁ……」
「して、話とは?」

 わずかに戸惑う素振りを見せるシグナムだが、無視するかのように問う竜二。すると彼女も顔を引き締め、単刀直入に切り出した。

「あなたは何者なんですか?主はやての兄であるというのは、主の振る舞いからは疑いようがありませんが」
「ふむ、なぜ疑われているのかこちらとしても把握しかねますが。しかも私をそうだと確信した上でとなるとますます……まぁ、それなら私から貴方たちに問いましょう。あなたたちこそ何者なのです?」
「我
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