リュカ一座 ACT3
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【ウサギとカメ】
ウサギ:ヘンリー「やぁカメさん。君は世界一遅いと言われているが本当かい?」
カメ:リュカ「世界一かどうかは調べた事がないから分からないけど、遅い事は確かだね!」
ある昼下がり、足の速さ自慢のウサギと、忍耐強さ自慢のカメが、何やら会話をしております。
ウサギ:ヘンリー「まぁ俺の早さには勝てないのだから、世界一かどうかは関係ないか!」
カメ:リュカ「そうだね。どうでも良い事だし……」
ウサギ:ヘンリー「……いやいや、どうでも良くはないだろう。お前、俺に馬鹿にされてるんだよ!? 悔しくないの?」
カメ:リュカ「え? 忍耐強いから大丈夫ッス!」
ウサギ:ヘンリー「大丈夫じゃねーよ! そこで忍耐強さを使うなよ……話が進まないじゃねーか!」
カメ:リュカ「そんな事僕に言われても……だいたい配役が間違ってるんだよ」
ウサギ:ヘンリー「……た、確かにそうだけど。じゃ、じゃぁチェンジだ!」
カメ:リュカ「おいおい、デリヘル頼んだんじゃないんだから、チュンジはないだろ(笑)」
ウサギ:ヘンリー「う、うるさい…下品な事を言うんじゃない!」
……え〜と、取り敢えずめでたしめでたし?
【ウサギとカメ改】
あるところに足の速さ自慢のウサギと、忍耐強いが負けず嫌いのカメが居りました。
ウサギ:リュカ「ねぇヘンリー……ウサギってそんなに早いのかな?」
カメ:ヘンリー「俺が知るかよ! つかヘンリーじゃねー、カメだ!」
ウサギ:リュカ「だってさ……ウサギより早い動物は幾らでも居ると思うんだ」
カメ:ヘンリー「今そんな事関係ないだろ! そんな事より俺達は競争するぞ!」
ウサギ:リュカ「え、何で僕等が競争するの? 別に……勝ち負けなんてどうでも良いんだけど」
カメ:ヘンリー「時間が押してんだよ! 台本通り、どちらが本当に早いのか競争して証明しなきゃならないだろう!」
ウサギ:リュカ「え〜……別に僕の負けでも良いし……争い事は嫌いなんだよねぇ……」
カメ:ヘンリー「お前、それじゃ物語にならないだろう! この話は、いくら有能でも途中で怠ける者は何時か努力家に追い越されるって意味の籠もった物語だ! 子供達に教訓として語り継がなきゃ……」
ヘンリーさんは真面目だなぁ……
ウサギ:リュカ「それよりも僕は、争い事はダメだよって語り継ぎたいな!」
カメ:ヘンリー「いや……それもそうだけど……」
ウサギ:リュカ「そんな訳でめでたしめでたしだよ! またねー」
えぇ〜………カメが勝手に話を終わらせて帰っちゃった!?
じゃ、じゃぁ……
めでたしめでたしって事で……
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