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リュカ伝の外伝
リュカ一座 ACT2
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ったのにぃ!」

大変悔しそうに地団駄を踏んでおります。
するとそこに……

魔法使い:ポピー「お困りのようね……私が何とかしましょうか?」
シンデレラ:リューノ「ん? 何アンタ……魔法使いのババア?」
(ゴスッ!)
魔法使い:ポピー「ババアじゃないわよ! 口の利き方に気を付けないと、木っ端微塵に吹き飛ばすわよ!」

突如現れた魔法使いの美女……
彼女は優しくシンデレラに魔法をかけ、綺麗なドレスを纏わせました。

シンデレラ:リューノ「いたたたた……ねぇ、魔法を使われる度に頭を殴られるの?」
魔法使い:ポピー「何か不満があんの?」
シンデレラ:リューノ「……いえ、義姉(ねぇ)さんには逆らいません……」

魔法使い:ポピー「良し! ……あとは馬車ね。……おいウルフ! ちょっとこっち来い!」
前ネズミ:ウルフ「え、俺!?」
魔法使い:ポピー「そうよ……狼なんだからネズミもやりなさいよ! ついでに馬も!」

前ネズミ:ウルフ「何でだよ!? パトリシアが居るんだから、もうそれで良いじゃんか!」
(ゴスッ!)
魔法使い:ポピー「うるさいよ! アンタは馬になってカボチャを引っ張りなさい」

現ウマ:ウルフ「横暴だよ……それに何で何時までもカボチャなんだよ!? コレこそ魔法で馬車に変えてくれよ」
魔法使い:ポピー「ちっ……うるさいわね。分かったわよ!」
(ゴスッ!)
現ウマ:ウルフ「あいた! 何で俺を殴るんだよ!?」
魔法使い:ポピー「カボチャなんて殴ったら手を怪我するでしょ!」

暫くの間、魔法使いの美女とウマの言い争いは続いたが、『早く行け!』とドスの効いた声で魔法使いの美女に言われた為、ウマもシンデレラも震えながら従いました。

現ウマ:ウルフ「さて、着いたな。おいシンデレラ……俺は此処で待っているから、存分に楽しんでこいよ。でも0時に魔法が切れるらしいから、それまでには戻って来いよ」
シンデレラ:リューノ「何よ、その不親切な設定は!? お城の舞踏会が0時までに終わる訳ねいじゃない! 分かってんの?」

現ウマ:ウルフ「俺に言うなよ……さっきのサディステック魔女に言えって!」
シンデレラ:リューノ「義姉(ねぇ)さんにそんな事言えないから、アンタに文句を言ってるんでしょ!」

心優しい魔法使いの美女に感謝の言葉を述べながら、シンデレラは舞踏会場へと入って行く。
そこで見たのは、豪華絢爛なダンス場……
離れたところには色取り取りの食事が沢山置いてあり、見慣れた人々が食事に夢中になっている。

シンデレラ:リューノ「……あの、何で舞踏会に来たのに、踊らず食べてばっかりなの?」
義姉:リューラ「だって……アレ……」

義姉が指差した先には、この城の王子様がダンスの相手を捜して
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