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連邦の朝
第1話 始動
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ある王宮…

ここで、赤ん坊が生まれようとしていた。

「王よ、落ち着かれませ。これが初めてではないでしょう。」
この国の大臣であるマーベリックは王に落ち着かせる様に話した。

「マーベリック、貴様!切り捨てられたいのか!!我が愛しの妻タバサが頑張っているのだぞ、落ち着けと言うわれても無理がある!」
自分の焦りをマーベリックにぶつける。

「切り捨てられたいのかとはご挨拶だな。ジョージ、良いかい?君がしっかりしないとジェームズが動揺してしまうだろう。それに友として言わせてもらうが君は父である前に王だ!解ったかいジョージ。」
優しく幼い子供に言い聞かせる様に、話した。

「すまん、マーベリック私は焦って「王子様が生まれたぞぉぉぉぉぉぉ!」はっ…早く行かねば!」
王こと、ジョージ二世は走った妻がいる部屋へ。

「ジョージ走るなそのマントを踏みつけて転けるぞ。」
マーベリックが叫ぶが悲しきかなジョージ二世には聞こえていなかった。

ジョージ二世の走る音が廊下に響き渡った。

気品を求められる王族にはあるまじき振る舞いで走るジョージ二世。

その結果、恐るべき早さで部屋の前に着いたのだった。

「我が愛しの妻とその子は何処だどこにいる!?」
部屋の前にいた兵士に掴みかかりながらごい剣幕で喋るジョージ二世。

「貴方、皆様が怯えていらしゃいますわよ。」
部屋の中から出産後とは思えない程はっきりと話すタバサ。

戸を押し退け入るジョージ二世。
「おぉ!愛しの我が妻よ、そして愛しき我が子は何処に?」

「此処に居ますわ、貴方。」
自分の胸の上に乗っている赤ん坊の顔をジョージ二世に見せた。

ジョージ二世は嬉しそうな顔で妻タバサに話した。

「この子はなんと産まれて間もなくもうその瞳に知性を宿している。」
端から見れば親バカ以外の何者でもないがこの場合はあながち彼は間違って無かったりする。

「そんなことより、この子の名前を私、名前を考えましたの。発表してもよろしくて?」

「勿論、良いさ発表してご覧。」

「この子の目の色がきれいな碧色だからグリーンという名前にしたらどうかと思いまして。」
タバサはそう提案した。

……確かにこの赤子の目は深く碧の色彩を放っていた。

「私も気に入ったぞタバサ!早速集まった民衆に発表してくる!!」
ジョージ二世は走った妻の声を聞かず。

「あ、貴方何もそんなに急がなくとも。あの人たらふふっ。」
母の胸でグリーンは、何か心配した様な顔をしていた。

王は走った
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