過去と異世界
魔物の正体
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ソンが思い切りロングソードを振り下ろし、ガンッと音を立てて剣とマンゴーシュがぶつかる。
「攻撃の時に声を出すのは良くない。タイミングがバレちまうだろ?」
グランシェはそう言って剣を弾き返し、一瞬でサンソンの懐に入った。そしてマンゴーシュをサンソンの鳩尾に突き付けて動きを止めた。
俺には早すぎてグランシェが何をしたのか正確には一切分からなかったが、どうやらグランシェはサンソンに一瞬で圧勝してしまったようだ。
「俺の勝ちだな」
「うそだろ……」
おもしろくない。非常に詰まらない。やっぱり一瞬でグランシェが勝ってしまったのだ。
「グランシェさんって何者何ですか?」
と、いきなり一部始終を見ていたレベッカが聞いてくる。
「ヤツはプロフェッサーだよ」
「プロフェッサーってなに? カッコイー!!」
レミントも興味津々だ。実は俺も詳しくは知らないのだが。
「まぁ、何処だったかの軍隊の教官の中でも一番偉い人の事だよ」
ニュアンスはこれで合ってると思う。グランシェから聞いた話だったが、ヤツはあまり昔の話はしない。
それにしても――
向こうではサンソンとグランシェがなにやら話し込んでるし、レミントなんかタイチさんも何かしてよみたいな目で見てくるし。
何この状況。
マズイよ……俺は何も出来ないし。
「レベッカ……」
「はい?」
「帰ろっか」
ここは早いトコ退散するに限る。
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