暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒い蝶と赤い雀〜
ハルトの提案

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3人の前に現れたのはもう1人の血盟騎士団の女性プレイヤー<ナルミ>だった。

しかし、血盟騎士団といってもナルミは半脱退状態になっている。

何故かと言うと、ナルミは主に中層で活動していることが多く、攻略にはあまり参加していないからだ。

だからこそ、ハルトのことを深く知っているのかもしれない。

「3人は坊主さんのお店で何してたの?」

坊主さんとはもちろんエギルのことである。

「それがさ、キリトがS級食材をゲットしたんだ。それをアスナが調理するってわけ」

「ああなるほど、好感度を上げr・・・め・・・ね」

ナルミの口を顔を真っ赤にしたアスナが塞ぐ。

「それはそうと、キリト。お前それどこで調理するつもりだったんだ?」

「・・・・・・ハッ考えてなかった」

どうせこいつの家にはたいした道具もないだろうと思い、3人に提案する。

「それじゃ、今からアスナの家いかないか?」

「「・・・・・・え」」

アスナとキリトが同時に声をあげ驚いている。

俺はアスナに近寄り耳打ちをする。

(キリトにいいとこ見せるチャンスだぞ。どうする。)

すると、アスナは顔を赤くしながらも

「分かった。今からうちに行こう。」

愛しのキリトのために一歩を踏み出すことにした。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

そして、アスナのホームタウンであるセルムブルグに到着した。

「「すげぇ広いな」」

男2人がそんな感想を述べると

「なら、君達もここに引っ越せば?」

そんなアスナの提案に俺たちは

「金が圧倒的足りません。」

「同じく」

と、情けない返答しか出来ないのであった。

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