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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
瞬時加速
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「後方……ですか」

 後方への瞬時加速……技術的には可能なのでしょうけど、そうですか。あれがそうなんですね。

「普通の操縦者では無理だ。ISのブースターの位置関係もある上に操縦者の技術も非常に高い。恐らく国家代表レベルと言う君の見解は間違っていないだろう」

「恐縮です」

「カスト候補生に敵と同じことをやれと言っても無理だ。元々私たちオーストラリアの機体は目的地への到着を第一にしているため前に大出力のブースターは持ってこれないからな」

「はい」

 ウィルソン代表が集中していくのが分かります。それだけの集中力を有する技なのでしょう。大先輩にここまでやってもらっているんです。ここで疲れているなんて言ったら人から教えてもらう資格なんてありません。

「だから今から後方への瞬時加速へ対応するための戦い方を教える。いくぞ、しっかり覚えろ!」

「はい!」

 そう言った瞬間……私の視線がぶれた。

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