第三章 聖杯大戦編
第八十二話 『外伝12 お花見(前編)』
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「そんなこと言っても年上の人には丁寧語というのはウチの家庭教師の教えなんですよ。
まぁあれです。模擬戦の勝率が五割を越えるようになったら胸を張って対等に話せますかね? えっへんと…」
「なんだ? それじゃ一生無理じゃないか?」
「無理じゃないです。まだまだこれから身長も魔力も伸びますしね」
「背が伸びたくらいでそうそう強くなるものでもなかろうに…」
「まぁ見ていてください」
「ま、私も立ち止まってはいないからな。せいぜい走って追いついてこい」
「はい。なるべく早めに追い抜くつもりで!」
「ふっ、生意気な…」
そう言ってシグナムはフェイトの頭を乱暴に撫でる。
それにフェイトも嫌な顔をせずに受け入れる。
「それじゃ次はシホちゃん! お願いします!」
「うぇっ!? なのは、私…!?」
「うんうん! こういう時こそシホちゃんの歌声を披露する時だよ! いつも公園で歌っているでしょ?」
「あ、あれは動物に聴かせているだけで…こんな大勢人がいる中でそれはさすがに…」
「なんだ? ヴィータから聞いたがシュバインオーグ。お前の歌もそうとううまいと聞いたぞ?」
「で、でもね…!」
「奏者よ。輝かしい姿を見せてくれ!」
「お姉様! 期待しています!」
「ネロ、フィア…!」
ネロとフィアットにも応援されてシホは観念したのか渋々とだが、でもいつもの気持ちでローレライを熱唱するのだった。
それに外国の歌が分かるアリサの父がシホの歌声に絶賛していた。
そして歌い終わるとまたしても絶賛の声が響き渡り、シホは顔を赤くするのだった。
「いい歌だったぞ。シュバインオーグ。お前の歌もテスタロッサと同様にたまに聴かせてくれ」
「いいけど…シグナム、あなた天然でそういうこと言うのね」
「何か変か…?」
「いや、別に…」
◆◇―――――――――◇◆
そのシホの歌声を肴にリンディ、レティ、すずか、アリサが乾杯をしていた。
「シホちゃんの歌、いい歌だね」
「そうね、すずか」
「うん。歌もいいけどこのお酒美味しい。これはこっちのお酒?」
「うちの父が持ち込んだワインだそうです」
「葡萄っていう果実から作った果実酒なんですよ」
「そう…いい香りで素敵ね」
「でもアリサさんもすずかさんもあんまり驚かなかったわね。魔法のこととか次元世界のことを知っても…」
「えっと、まぁそのびっくりはしましたけど…」
「なのはちゃんとフェイトちゃんとシホちゃんだからすぐに納得が言ったというか…。
それに私とアリサちゃん、魔術が使えるようになったりサーヴァントを従えるようになったからもうこっちにはどっぷりと使っていますから」
そう言いながらアリサはその手に炎を宿らせ、すずかは手に氷の結晶を作り出す。
それにリンデ
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