暁 〜小説投稿サイト〜
異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第十五話 GW中に全く執筆できなくなるのは何故?
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来てたのか」

「おう、旨そうなの持ってきたな」

ヤハハと笑いながら耀のベットの隣で読んでいた本を閉じた。証は十六夜と耀にたい焼きを渡す。

「それで、何かわかったか?」

「いいや、あと少しなんだがなあ。証、なんか思いつかないのか?厄病払いはお前の特技じゃないのか?」

しかし証は首を振って不可と応える。

「違う、治療術師と退魔師は。それは兎も角、どうして白夜叉が封印されるはめになってるんだ? ハーメルンと夜叉は関係ないだろう?」

「さあな。それでも仏神側の白夜叉を封印するんだからな、太陽の運行を任されている白夜叉が―――?」

ふと、いきなり考え込む十六夜。それを不思議に思う間もなく黒死病の本を読み漁り、叫んだ。

「そういうことか! ナイスだ春日部、証! 後は枕高くして寝てな!」

「いや、俺は参加するから。状況を教えてくれ」

しかし十六夜は取り合わず、ドアを開けて飛び出して行った。呆気に取られた耀と証だったが、溜息をついて、

「ま、あいつが解けたんだし間違いは無いだろ。後は魔王を倒すだけだな。……勝ってくる」

「待って」

そう言って耀は出て行こうとする証を止める。証が振り向くと決死の表情で見つめる彼女がいた。

「私も連れてって」

「無理だ。その体じゃ戦えないだろ? 黒死病は治療できないんだし」

「けど、………症状を抑える薬なら作れるんじゃ?」

む、と顔を顰める証。確かにそれなら可能だ。契約書類"のルールにも抵触しないし、作ることも可能ではあるが、

「けどなぁ、副作用とかもあるし………」

「………? どんな?」

「効果が切れると淫靡に「証……」ゴメンナサイ」

耀の冷たい視線に首を振ってそれでも難色を示す。

「どちらにせよ薬を飲んでも万全の状態で戦えない。危ないし、……その分頑張るからさ」

そう言ってドアを開けて出ていく。耀はその後ろ姿を静かに見つめた。






春日部耀は起き上がり、いつもの服に着替える。

(飛鳥が庇ってくれたのにこんなところで寝てちゃいけない。魔王と戦えなくてもゲームクリアには貢献しないと)

『お、お嬢……』

「大丈夫だよ三毛猫」

心配そうに見上げてくる三毛猫を撫で、扉に手を掛ける。が、

「あれ、開かない……?」

ドアノブは動くのだが、ドアがビクともしない。仕方なしにドアノブを壊し、それでも開かないので仕方なしにドアを叩き割る。少しふらっとしたがドアの後ろに光るものを見つけ拾う。

「これは、……証の」

投擲剣がドアが開かないように刺さっていた。柄には粉の入った袋と『この剣も持って行ってくれ』というメモが掛かっていた。どうにも彼は友人に
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