暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第24話 魔王のゲーム『VS マグス』ですよ?
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「はぁっ」


修也が右手に持つ剣を袈裟に振るい、その剣閃をたどるように火の粉が舞う


「ふっ」


マグスはそれを紙一重でかわすが火の粉によって頬を軽く火傷した

マグスは修也から距離をとり、火傷した頬に触れる


「女性の顔を狙うとは……最低ですね、モテませんよ」


「余計なお世話だ」


「そうでした……かっ!」


マグスば笛の先端(切っ先)を修也に向け、そこから雷を放つ


《障壁・絶氷》


避けられないと判断した修也は氷の障壁を展開し、雷を受け止める


しかし


その障壁はピシリという音と共に真っぷたつに裂かれた


「なっ!」


障壁が破られ、とっさに剣を交差させてその雷をそらす


それた雷は近くにあった家屋の屋根を裂いて消失した


「なるほど、さっきのがその笛が剣と互角に打ち合える理由、咲雷(裂雷)か」


「さぁ? ?どうでしょう」


修也の頭上でマグスの声がする


その時、しまった! ?と修也は思った

空中戦闘において相手の上をとると言うのはかなりのアドバンテージだ

修也はマグスの雷撃をそらした時に無意識のうちに降下させられていたのだ


「墜ちなさい!」


マグスが()を降り下ろすと同時に雷撃が修也に向かって落ちる

その姿は正に落雷だ


「っ! ?はぁ!!」


修也は不死鳥の双翼から放たれる炎を落雷に向かって放射した


ぶつかり合う炎と雷はとてつもないほどの熱を辺りに撒き散らし、相殺しあった

「俺の………勝ちだ」

「えぇ、そうですね」


マグスの腹には一本の剣が突き刺さっていた


「まさか、剣が勝手に飛んでくるとは思いませんでしたよ」


「俺の十八番だからな、そう簡単に外しはしない」


「そう………ですか……」


「おっと」


飛ぶ力を失い 、地面に向かってまっ逆さまに落ちるマグスの体を修也はお姫様だっこで受け止める


マグスの体は金色の光の粒子となって消え始めている


「兄様……また……、何処かで」


「あぁ」


ふっとマグスの体が風に揺れ、光の粒子となる

その光の粒子はマグスの体を貫いていた剣に吸い込まれるようにして消える


後に残ったのは琥珀色の宝玉となった剣だけだった


少し遠くで大きな振動が起こった


「十六夜の方も決着が着いたみたいだな」


修也は琥珀色の宝玉をポケットのなかに入れ、夕暮れの空を駆ける


黒死斑の魔王(ペスト)と|箱庭の貴族《
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ