第三章 聖杯大戦編
第七十八話 『英雄王の圧倒的な力』
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腕が天地乖離す開闢の星の影響で焼け焦げてしまっていた。
これではもう剣が握れない。
見ればアルトリアも強制的にユニゾン・アウトしてしまったのか私の隣で気絶している。
「シホちゃん!」
「シホ…!」
「シホちゃん! 大丈夫!?」
「…ええ。なんとか命には別状はないわ。でも、アルトリアもこの様じゃこれじゃもう戦闘に介入できないわね…」
そんな時だった。
――――My whole life was "unlimited blade works"
士郎の詠唱が完了して世界は塗り替えられていく。
私の時とは多少違うがそれでも同じような空間に変わっていた。
「…ほう。贋作者、これがお前の自慢の力である固有結界か」
「そうだ。この空間でなら私はお前を圧倒する…! シホ、ご苦労だった。後は休んでいろ」
「…ええ、わかったわ。頼んだわね、士郎…」
「ああ…」
ギルガメッシュは驚きの顔をするもすぐに冷静を取り戻し、笑みを浮かべて、
「ふふん。その程度の小細工で我に対抗できると本気で思うのか? その思い込み、笑止千万!」
「それは受けてみてからのお楽しみだ。―――いくぞ英雄王。武器の貯蔵は十分か?」
「ほざいたな! 雑種!!」
そこから士郎は一本の剣を抜き放ちギルガメッシュへと吶喊していく。
抜けて空中に浮いた剣達もそれに追尾する。
士郎は私の魔術回路の四倍の数の108本にまで増えている。
一本一本もかなり精錬されているから固有結界を保つ時間はかなりあるだろう。
でも、それでもギルガメッシュは笑みを崩さず、
「その王を舐める態度、さすが贋作者と褒めてやるといいたいところだが…我の手にはこれが握られていることを忘れるな?」
そしてギルガメッシュは乖離剣を構えて、
「―――世界を砕け。天地乖離す開闢の星…!」
乖離剣から衝撃波が発生してそれは世界に広がっていき、空にヒビが入っていきさらに地割れが起きて剣の丘は沈んでいき世界は砕けていく。
「そんな、バカな…!」
士郎はもちろん私達も衝撃を受けているだろう。
固有結界は世界を保つことができなくなりその外観を崩していく。
そして後に残ったのは、元の大空洞の中だった。
士郎も油断は全然していなかったのだろう。
しかし、それをギルガメッシュは上回ってしまった。
やはり対界宝具の威力はすさまじいの一言に尽きる。
それは私達の常識を尽く打ち破ってくれた。
「あははははッ! どうした贋作者! 先程までの威勢はどうしたのだ?」
「くっ…おのれ!!」
「皆の者! 陣形を立
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