暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第三章 聖杯大戦編
第七十五話    『夜天の奇跡、キャスターの最後』
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
悪夢』だ」
「闇の書の悪夢…!」
「くっ…はやてぇ!」
「さぁ、お前達も取り込んでやろう。我は歓迎するぞ!」
「誰が…! みんな、今ははやての意思の強さを信じて敵を倒していきましょう!」
『わかった!』

シホの声で全員が今対決している相手を倒そうと躍起になる。
ネロとオリヴィエもキャスターへと向かっていく。
そして、取り込まれたはやての意識は今は…。


◆◇―――――――――◇◆


Side 八神はやて


……………寒い。
…なんや? 体の全身が一切動かせへんしそれにめっちゃ寒い。
気づいたらすでにこの状態やった。
これはなんや…?
私はそう思っていた時やった。
目の前に次元空間が開かれて私は次元の渦の底に落とされようとしとる。
い、嫌や! あんなところに落とされたくない!
何度も嫌だ、と叫ぶが無情にも私はその次元の渦の中へと落とされてしまった。



………………
……………
…………



…それから、どれだけ時間が立ったかわからへんくらいの間私は次元の底で動けもせずに固まっていた。
太陽の光も一切さしてこない無の空間。
こんな空間にいたら心が疲弊してしまう。
というか壊れてしまう。
ヤガミはこんな場所で体も動かせずに何千年も過ごしたんか…?
それやったら心が壊れて絶望してしまうのも頷ける。
なんとか抜け出せへんかな…?
そう思い何度も体を動かそうと努力してみるけど一向に動かすことができん。
私は、ここまでなんか…?
このまま、キャスターの見せる悪夢の中で永遠の苦しみを味わうことに…。

《…大丈夫ですよ、はやてちゃん…》

そこに誰かの声が聞こえてきた。
聞いたことのない声や。
一体、誰…?

《…はやてちゃんはとっても強い人です。だからこんな悪夢もすぐに抜け出すことができます…》
《…あなたは、誰なんや? どうして、私の事を…》
《…はやてちゃんは知らなくても、私はよく知っています…》
《………》

その誰かの声に私は安堵の気持ちになっていくのを感じる。そして、

《…こんな氷、はやてちゃんならすぐに壊せるはずです!》
《…無理や。体が一切動かせへんのよ?》
《…それは意思がまだ弱いからです…。もっと、強く想ってください。
シグナムやヴィータちゃん、ザフィーラやシャマル…そしてアインスに士郎さん、キャスターさん、アルクェイドさん、志貴さんの事を。
はやてちゃんの大事な家族、大事な友達、大事な思い出、強い意志、強い心…。
それらをはやてちゃんが心から望めば、きっと奇跡は起きます。だから諦めちゃダメです!》
《…私にも、できるかな? そんなすごいことが…》
《…はい! はやてちゃんが望めばなんでもできます!》
《…
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ