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【完結】剣製の魔法少女戦記
第三章 聖杯大戦編
第七十二話    『ランサーの覚悟の戦い』
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…。だけど必ず勝ってください。ディルムッド様…」
「マスター■命■であ■ば…」

本当に狂化しているのか疑問の残るディルムッドだがあちらも覚悟を決めたようである。

「ランサーの覚悟、しかと見させてもらいました」
「ああ。その姿、戦士の威厳に溢れておる。美しいものがあるな…!」
「私達はただランサーの勝利だけを祈りましょうか!」

アルトリアもネロもオリヴィエ陛下もランサーの覚悟に心を打たれて見守るだけになった。

「ランサーさん、頑張って…!」
「ランサー、絶対勝ってね!?」
「バゼットの時みたいに相打ちなんてダメだからね!」

私達もランサーの応援をする。

「女性の応援とあらば俺はギアをどんどんと上げていくぜ…? 赤枝の騎士団クー・フーリン…いざ、いくぜ!」
「フィオ■騎士■、ディルム■■・オ■ィナ…いざ、■いる! ■■■■■ーーー!!」

ついにランサーとディルムッドとの戦いの火蓋が切って落とされた。
これはもう一切邪魔のできない真剣勝負。
もう後戻りはできないランサーの覚悟の証…!
そしてランサーとディルムッドが同時に地を駆ける。
最初から全力でランサーは挑んでいきギアを全開にしてゲイ・ボルクを振るっていく。
それに応えるようにディルムッドも二槍を速さの全開をとうに超えたように交互に振り抜く。

「おらぁーーー!!」
「■■■■■ーーー!!」

ランサーが槍を回転させてゲイ・ジャルグを弾く。
しかしそこにゲイ・ボウがランサーの手に迫る。

「くらうかよ…!」

さらにギアを上げたのかゲイ・ジャルグを弾いた後だというのに即座に槍を反転させゲイ・ボウに叩きつける。
それによってゲイ・ボウは床に突き刺さり、ディルムッドは何を思ったかそれをすぐに手から離し両手でゲイ・ジャルグを振るう。
やはりランサー対決…それは一本同士ではないとそのスピードに追いつけないのだろう。
前回の戦いでもディルムッドはゲイ・ボウを一回手から離している。
やはり二槍使いと言われても武器は双剣というものとは違い一本の方が効果は断然に高いということだろう。
それからはランサーとディルムッドは突きの連打を重ねた。
昔に四日間の記憶でランサーに直接聞いたことだが槍の一番の見せ所はやはり突きの一点に限るという。
両手でもって全力の突きを行う。
それによって生まれる破壊力は槍を振り回すよりはるかに威力は高いものとなる。
まして同じリーチの槍同士である。
ここまで来たらもう後はどちらが遅れをとるかで勝敗が決してくる。
まさに一騎討ちの様相を呈している。

「おらおらおらッ!!」
「■■■■■ーーー!!」

もう何合打ち合ったか分からないほどランサーとディルムッドの突きの応酬は続いていく。


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