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【完結】剣製の魔法少女戦記
第三章 聖杯大戦編
第七十二話    『ランサーの覚悟の戦い』
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に明かりがつけられる。
そして奥には一人の女性が立っていた。
その人物は一度ディルムッドとともに撤退した女性…ミゼ・フローリアンその人だった。

「…来たのね。ま、あの殺人思考を持っていた馬鹿な子とアサシンが敗れた時点でここがばれるのは分かっていたことだわ。
紹介がまだだったわね? 知っているでしょうけど私はミゼ・フローリアンよ。ディルムッド様、出てきてください」
「………」

するとミゼのとなりに無言のディルムッドの姿が実体化して現れる。

「いい機会です。私とディルムッド様があなた達小娘を倒してあげるわ。
そして聖杯で力を手に入れるのよ」
「戦う前に言わせてもらうわ。聖杯に願っても全部破壊を招くだけだわ。あなたは言峰綺礼に騙されているのよ」
「それがなんだっていうの? そんな言葉で私は動揺したりしないわ。それに、私のディルムッド様は最強の騎士なのよ。
だからあなた達を全員倒してあげるわ。では、お願いします。ディルムッド様…」

ミゼはディルムッドに熱い視線を送り、ディルムッドはそれに答えて槍を構える。

「マス■ーの命令■…。いざ、勝負■…」

ディルムッドは走り出そうとしている。
それに反応してランサーが前に出てゲイ・ボルクを構える。

「今度こそてめーの心臓、貰い受けるぜ?…っと、その前にある儀式でもしておこうぜ、ディルムッドよ?」
「■…?」

ランサーは自身の後ろにルーンでなにかを削っていく。
でも、あの陣には覚えがある。
あれはバゼットと戦いを挑んだ時にやったものだ。
そう、あれは、

「“四枝の浅瀬(アトゴウラ)”…!」
「そ■は…!」
「そう…その陣を布いた戦士には敗走は許されず。
その陣を見た戦士に、退却は許されない。
我ら赤枝の騎士に伝わる、一騎討ちの大禁戒だ。
これを布いちまったらもうどっちかが勝ってどちらかが死ぬまで勝負は終わらすことはできない。
…ディルムッドよ。バーサーカーのクラスも混同しているお前にまだ騎士としての誇りがあるっていうなら、この戦いお互い令呪なしの己の力だけの全力勝負で挑もうぜ…?」

ランサーは本気だ。
これを布いたということはもうこの場でディルムッドと決着をつけようと心に決めているものだ。

「そんなわけですまねーがマスター。令呪はなしで頼むぜ? これは完全に一騎討ちの戦いだ」
「…でも」
「フェイト。ランサーの覚悟、わかってあげて…」

それでしばしフェイトはうつむき、顔を再度上げると、

「ランサー! 絶対に勝ってね!? そうじゃないと許さないんだからね!」
「おうよ! マスターの命令、しかと承ったぜ!」

見ればミゼの方でも、

「マ■ター…これ■決闘だ。■から…わかっ■くださ■」
「わかったわ
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