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【完結】剣製の魔法少女戦記
第三章 聖杯大戦編
第七十一話    『姿を見せる英雄王。真祖の本気』
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ではわかっているのだがな…」
「はい。それは私も思います…。違う存在とは言えはやてちゃんを倒すというのはやっぱり気が引けます」

シャマルもそれに同意するように答えた。

「みんなありがとな。でも、倒さなきゃあかん。これはもう私達だけが私情を挟める問題じゃないからな。だからシグナム達も気持ちを固めてな」
「はい…。わかりました、主はやて」

それではやて達も話し終え、

「でも、やっぱりなにか手がかりが欲しいわね…。私はフィアとリンカーコアが繋がっているからそれを辿ろうと思ったけどさすがに特定まではできないから」
「冬木…」

そこで士郎がポツリと呟く。

「…え? 士郎、今なんて言った?」
「いや、もしかしたら冬木の土地に身を隠しているのかもしれないと思ってな。
世界は違うとは言え冬木は聖杯降臨の地だ。大聖杯を設置するには適しているのではないか?
この世界にあるかは分からないが冬木という地名は存在しているのだからな」
「冬木か…。行ってみる価値はあるかもね…」
「それでは出るメンバーを決めましょうか? 明日からは週末ですし出かけるにはちょうどいいでしょう」

リンディさんの提案で選抜メンバーを決めることになった。
冬木に行くメンバーは、
シホ&アルトリア&ネロ。
はやて&ファニーヴァンプ&守護騎士達。
フェイト&アルフ&ランサー。

この三組のメンバーが冬木へと向かうことになった。
八神家の中で士郎だけはもしギルガメッシュが来た時の切り札として月村家で待機してもらっている。
そして出されなかった他のメンバーも待機である。


◆◇―――――――――◇◆


Side シホ・E・S・高町


それから私とフェイトとはやて、守護騎士達、サーヴァント達は冬木の地に到着していた。

「まさか、こんな事で私の生まれ故郷に来るとは思わなかったわ…」
「ここがシホの生まれ故郷…」
「シホちゃんの世界ではこの地で聖杯戦争がおきたんやね」
「ええ。とりあえずどこか目星のつく場所を探しましょう」
「そうだな、奏者よ」

それで私達は行動を開始する。
まず向かったのは第四次の聖杯の降臨の地であり私の家があったであろう新都近くの住宅街。
私の世界では大火災で失われてしまったがこの世界ではしっかりと残されている。

「なんか私としては違和感な光景ね」
「どうして…?」
「私にとってはもう失われた土地でただ更地が広がっていただけだったのに普通に街が存在しているから」
「あっ、そうやね」
「そういえばシュバインオーグは火災以前の記憶がなかったのだな」
「ええ。シグナム」
「街一つを聖杯が焼いてしまったんですからロストロギア級に聖杯はおっかないものですね」

シャマルさん
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