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【完結】剣製の魔法少女戦記
第三章 聖杯大戦編
第六十六話    『暗殺者の死闘』
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「…こいつらが敵か?」
「そうだよアサシン。令呪一個使ってお前は僕の操り人形になっているんだからせいぜい働いてくださいよ?」
「…わかった。マスターの命令は守る。しかし、令呪を使いきってみろ。即貴様を八つ裂きにしてやる」

シホ達はこのやりとりでアサシンと彩は反りが合ってなく不仲だとさとる。

「ふん。令呪による強制か。なかなかお主も不幸よの、アサシン」
「黙れアサシン」

アサシン同士にチリチリとした殺気がぶつかりあう。

「しかし同じアサシンのクラス。色々とややこしいだろう? どれ、一つ真名を名乗り合うのはどうだろうか?」

アサシン(李書文)がそう切り出す。

「…いいだろう。どうせこの世界には俺を知る者はいないだろうからな」
「いいぞ! では儂の名は李書文だ!」
「これは有名な格闘家が来たな。…そうだな、俺の事は『殺人貴』とでも覚えておけ」
「殺人貴!?」
「シホちゃん、心当たりがあるの?」
「えぇ…」

それゆえにシホは大いに驚く。それは士郎時代には何度も切り結びある時は共闘もした相手だ。
あちらはシホを知らないだろうがシホはよく知っている。
本当の真名は『遠野志貴』…いや『七夜志貴』と言ったほうがいいだろう。ファニーヴァンプ…アルクェイド・ブリュンスタッドを守る殺人貴と言われた青年だ。

「まさかあなたがアサシンとはね。ファニーヴァンプが喜ぶわ」
「誰かは知らないが俺を知っているという事はあの世界の人間か」
「えぇ」
「やぁやぁセイバーのマスターよ。儂が戦おうとするのに邪魔立ては遠慮願おうか」
「わかったわ。でも気を付けてね。彼の宝具はおそらく『直死の魔眼』だから」
「直死の魔眼…? シホ、それってなに?」
「魔眼には種類があるのはライダーは分かるわよね?」
「えぇ」
「彼の魔眼は別名『バロールの魔眼』。それは見たものを死に至らしめる魔眼を持つバロールから取られているわ。
その効果は人の死の線と点を見れるもので切られたら二度と再生はしないし点を刺されたら消滅するわ。
そしてそれは宝具も例外なく切り裂くわ」
「本当に何者だ…? 俺の事をそこまで詳しいとは…」
「さて、ね…」

シホは今のところはもう話すことはないという意思表示をする。
それに反応した李書文は動きを開始する。

「では、一戦交えようではないか…」
「いいだろう…」

李書文が構えると殺人貴もナイフを取り出し構える。

「ほう。ナイフがあやつの武器か」
「見た感じはただのナイフだな」
「しかし、魔眼使いはただのナイフでも武器として使います。おそらくは…」
「見ているだけいうのは辛いですね…」

観戦ムードに入った残りのサーヴァント達は二人の戦いをじっと見ている。
まず李書文が
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