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【完結】剣製の魔法少女戦記
第三章 聖杯大戦編
第六十五話    『速き者達の争い』
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ばない偉大な人達。
ランサーは見事それを覆し一本だというのに二本に同等に対応している。

「どうした!? スピードが落ちてきてるぜ!?」
「■……■■■■■ーーー!!」

ディルムッドはランサーの槍を一度弾くと一旦後ろに下がる。
そして無言で黄色い槍を地面に置く。

「ほう…二本では不利と悟ったか。いい心がけだぜ!」
「いざ…! ■■■■■ーーー!!」

ディルムッドが赤い槍だけを持って今度は両手持ちで槍を振るう。
それによって先ほどよりもさらにスピードが上がりお互いにどんどんギアの速度が増していく。
その殺陣には誰ももう侵入できないだろう。
もし邪魔したなら互いの槍で刺されることは明白だ。
だからただ勝ってと願う!
そして槍の突きによる攻防は延々と続きもはや千日手と化してきている。
互いに楽しそうに槍を振るっている。
しかしやはり攻めきれないのは考えものだろうと思ったのだろう。
ランサーも一回その場から下がると、

「埒があかねぇな…。もうちっとこの戦いを楽しみたいがこちとら早くこんな戦争は終わらせなきゃいけないんだよ。だからよ…!」

するとランサーから念話で一言『使うぜ?』という言葉が伝わってきた。
私はそれに『うん!』と答えた。
それでランサーは槍を構えて体勢を整え、

「わりーが貴様のその心臓…貰い受けるぜ!!」

ランサーの槍に濃密なくらいの魔力が一瞬で集まっていくのがわかる。
これが宝具を使う前兆…!

「■■■…!?」

ディルムッドも構えをするがそれよりランサーの速度の方が上回っていた。
ランサーは槍をディルムッドに構えて疾駆し、そして、

「受けな…! 刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)!!」

赤い呪いの槍はその真名を放たれた。
その槍は避けようとするディルムッドのスピードに追尾し、その心の臓へと向かって放たれようとした。
ランサーに聞いた話だけどゲイ・ボルクは一度放たれれば、槍を放つ前に、前提として槍は既に心臓に命中している結果を残してから打ち出されるというものだという。
だから必ずディルムッドの心臓は貫かれる。そのはずだった。
突然、ディルムッドの姿がおぼろげになりランサーが槍を振るった後には姿はなく、ディルムッドの姿は後方へと下がっていた。

「(見えなかった…! なに、今の動き…!?)」

私が動揺しているけどランサーはどうやらそのカラクリをすぐに見破ったらしく、

「ちっ…令呪で逃れやがったな? 俺の必殺の槍を!」

今のが令呪の効果! 回避不可能の攻撃も避けることが可能となる令呪による強制力!
見ればディルムッドのそばには魔導師の杖を持った女性が一人立っていた。

「ディルムッド様! 大丈夫ですか!?」
「■■■■
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