暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第三章 聖杯大戦編
第六十三話    『状況説明と召喚』
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
となったのだから。

「そしてその世界の死んでいった魔術師の因子は近くの平行世界…つまりこの世界にばら蒔かれた」
「だから、なのは達に魔術回路が宿ったんですか…?」
「うむ、そうじゃ。だからこれからはこの世界にも魔術を使うものが色々な次元世界から出てくる事じゃろう。今ここにいる者達に宿った魔術回路は尖兵というものじゃろう」
「それはまた、はた迷惑な事ですね…」

クロノがそう言う。確かにそう考えるとこちらとしては申し訳なく感じる。

「幸い聖杯も泥を出し切ったようで猛威は今のところこの世界にはまだ侵食しては来ない。
だが、それも時間の問題じゃ。ギルガメッシュは宝物庫に大聖杯を入れて、そして様々な薬で改造をした。
それによって自身も含めたサーヴァントを14体呼び出せるものにまで大聖杯は変貌を遂げてしまい、7対7の対抗戦形式になってしまった」
「14体ですか!?」
「そうじゃ。じゃから先ほど連れ去られたフィアットという娘以外に既に六体のサーヴァントがあちらの陣営におることじゃろう。
その中には当然ギルガメッシュと汚染されたアーサー王も数に含まれている。
おそらく言峰綺礼はこの世界にもまた聖杯にサーヴァントの魂を満たして願おうとすることじゃろう…。
じゃから力を蓄えている今が言峰綺礼を叩く絶好のチャンスとも言える」
「そして、それが聖杯大戦に結びついてくるんですね」
「そうじゃ。今は聖杯の中身はカラの状態じゃからの。たった七体のサーヴァントの魂をいれても力を発揮はせんじゃろう。だから十四体召喚できるようにした」

そこでリンディさんが手をあげて、

「これが予言の示した内容だったんですね…」
「む? 予言とはなんのことかの?」
「ミットチルダという私達の世界に未来の予言を出来る人物がいるんです。
その子は予言でこう書き記しました。

『繰り返す闇の胎動、湧き上がる絶望の泥。
その者、愉悦を心から望みし愚者。
従いし王は絶望を実現せんとし人造の杯を作り出さんとする。
人造の器から漏れ出したるは黒い絶望。
絶望は世界すべてを覆いつくしあらゆる死が蔓延し誰も抗うすべを見出せない。
最後、あらゆる全ての頂上より悪夢が降り注ぎ世界は闇に閉ざされる』…と」

その予言内容に全員関心をしめした。

「『愉悦を心から望みし愚者』…というのはおそらく言峰綺礼の事でしょうね。
当然、それに従いし王というのはギルガメッシュに間違いない。
漏れ出したる黒い絶望…これは聖杯の泥でもう間違いないと思うわ」

私の推論にみんなは頷く。

「言峰綺礼…許しておけないね…!」
「うん、フェイトちゃん!」
「当たり前よ! 何様のつもりよ! そんなのが神父だなんて世も末だわ!」
「放っておいちゃいけないと思うんだ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ