第三章 聖杯大戦編
第六十二話 『現れる兆し、現れる敵』
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声を上げる。
「だって、それじゃそもそも令呪の兆しが浮かび上がるわけもないし、やっぱりどこかに聖杯が存在しているって証拠にならないかな?」
「そうかもしれないですけど…現状検討がつきませんから何とも言えません。ただ確かな事は私達八人は聖杯に選ばれたマスターだっていう事です」
「ねぇ、クロノ? もしかしてあの予言は…」
「はい。母さん。もしかしたらコレの事かもしれません」
「クロノ、予言って…?」
「それは…」
その時だった。
ガシャーンッ!
「!?」
いきなり窓ガラスが割られ屋敷の中に二体なにかが侵入してくる気配がした。
「皆さん! 各自戦闘の準備を! 士郎! セイバー! 仕掛けるわよ!!」
「ああ! 投影開始!!」
「わかりました! いきますよシホ!」
『ユニゾン・イン!!』
そうして私と士郎は気配のする方へと干将・莫耶を構えて疾駆した。
そして気配のある方へと剣を同時に振り下ろした。だがそこで驚愕の光景を私と士郎は目にする。
干将・莫耶が四本とも半分以上がポッキリと切り裂かれてしまったのだ。
「バカなっ!?」
「まかりなりにも宝具なのよ!? それを切り裂くなんて…!」
「きゃあーーー!!」
そこでフィアの叫び声がした。
「士郎! そこの黒ずくめの相手をお願い!」
「了解した!」
士郎に武器を切り裂いた黒ずくめの敵を任せて私は急いでフィアの方へと向かった。
だけどそこでさらに驚愕の光景を目にする。
フィアを気絶させている相手は…!
「クククッ…他愛もないな」
「はやて…!?」
「え、なんで!? 私がなんでもう一人おるん!?」
そこには紫の甲冑を纏って髪色が灰色に変色していて目つきが険しくなっているがはやてと瓜二つの少女がフィアを捕まえて立っていた。
「違うな…。我は、キャスターだ!」
「キャスター…!?」
「この小娘は数合わせの為に頂いていくぞ?」
次の瞬間には転移魔法陣が展開して、
「撤退するぞ、アサシン!」
「………」
見ればはやてと思われるキャスターの隣には黒いちぎれちぎれのマントに白い包帯を目に巻いている男…アサシンが無言で立っていた。
あれ…? でも、どこかで会った事があるような?
と、そんな事より!
「士郎は…!?」
士郎の方を見ると倒されて気絶した後であった。
「これから始まる聖杯大戦…せいぜい楽しませてくれよ! 我ら影のサーヴァント達が相手になってやろう。アハハハハ…!!」
キャスターはそう言ってアサシンとともに転移で撤退していった。
フィアを連れ去って…!
「「フィアーーーーー!!」」
ユーノと私が叫ぶがもう遅かった。
二人は転移して消
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