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【完結】剣製の魔法少女戦記
第三章 聖杯大戦編
第六十二話    『現れる兆し、現れる敵』
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「ごめんね、シホちゃん…私の魔眼が制御が効かなくなってきたから教えてもらっちゃって…」
「気にしないで。すずかも魔眼をなのは達に当てたくはないでしょ?」
「うん…」

そこに誰かがドアをノックしてきて、

「すずか、入るわよ?」
「あ、お姉ちゃん! うん、いいよ」

入ってきたのは忍さんだった。

「あ、シホちゃん。今取り込み中だった?」
「いえ、大丈夫ですよ。すずかは意外と魔術の才能があって覚えるのも早いですから」
「そう…。ありがとね、シホちゃん。私にも魔術回路はあるんだけど夜の一族の力はすずかほどない方だからあんまし必要ないしね」
「でも、結構魔術回路の本数も代を重ねているらしくかなりありますからもしすずかが私の世界の人間だったらかなり力のある魔術師になれますね」
「そうなんだー。でもそんなところにすずかを行かせたくないからこの世界には魔術協会とか聖堂教会だっけ? そんな組織がないのはありがたいわね」

そうなのである。
この世界には今までリンディさん達にも手伝ってもらったが地球にはそんな裏組織はないという。
だからだろう。
すずかのように魔術回路を持つ人が発見されるのは珍しい方なのだ。
でも、やっぱりこの世界にも魔術回路持ちがいるという事が分かってからはもしかしたら魔術関連の事件も裏ではもしかしたら起こっているのではないかと勘ぐってしまう。

「…あれ? シホちゃん」
「ん? なに、すずか…?」
「右腕はもう骨折は治ったよね?」
「え? ええ…」
「なんか、シホちゃんの腕から、血が垂れているよ…?」
「―――えっ?」

それで私は既視感を感じ嫌な予感がしてすぐに袖を捲ってみた。
そして気づいてしまった。

「この痣は…!?」

手の甲にどんどんと近づいているように出来上がっているミミズ張りのような痣。
これには私の過去の出来事で思い当たる節がある。
まさか…。

「すずか…最近だけど私のように腕に痣のようなものはできていたりしない…?」
「え? よくわかったね」

すずかが袖を捲るとそこには包帯が巻かれていた。

「ちょっと見て、いいかしら…?」
「う、うん…」

それで包帯をめくって腕を見てみた。
そこにはやはり兆しのような痣が残されていた。

「なんで…!?」

私は混乱した。
なぜ、今この痣が出てくるのだろうと。

「ちょっとちょっとシホちゃん! 一体、どうしたの?」
「忍さん…落ち着いて聞いてください。私とすずかの腕にある痣は…令呪の兆しです」
「令呪って、まさか…! サーヴァントを使役する為のっていうアレ!?」
「はい、おそらくですが…」
「そんな…! だってこの世界には聖杯はないんでしょ? シホちゃん!」
「え
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