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なりたくないけどチートな勇者
22*吹いた所でですが
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知だ。」

ほんま、いーかげんにしてな。

そしてなんでお前らそんなに黒の所強調すんのさ。

てか自分、そんな黒いイメージしか無いか?


***********ジ☆


「ごめんなさい!」

今自分の目の前には、土下座で謝るゴブリンのオッサンがいる。
そして右手にはボロい片刃の剣が

事の顛末はこうだ

『どうだ!これがかのセタ・ソウジロウが使ったカタナだ!』

『いや、ただの片手剣でしょ。』

『何をでたらめを……あ…あなたは…もしや黒騎士…』

そしてこれである。

彼いわく、刀が片刃の剣と聞いたのでつい出来心でやってしまったとか。
そして、正直に話すから挽き肉にだけはしないでくれ、出来れば生かして下さいと。
人間を侮辱した事は全力で謝るから命だけは助けて下さい、と。

自分、どんだけ鬼畜やねん。

ゼノアはゼノアで、自分が目で『どうする?』って聞いても『処刑。』的な厳しい視線を返してくる。
ぶっちゃけ半分阿修羅になりかけている。

多分、偽物だって事で腹をたてているのだろう。
さすが歴オタ、自分にはわからん事で怒りよる。

しかし困った。
自分は怒りをミジンコの脳みそ程も感じて無いので、罰するも何も気乗りしない。

とりあえず、このチンチクリンのオッサンが大声で謝るから野次馬だけは寄ってくる。
正直勘弁して欲しい。

とりあえず自分はキョロキョロして回りを見回すと、土下座しながらふるえているオッサンの後ろに商品と混ざってある物が。

「………ブッ!」

「ヒィ!!」

思わず吹き出した。
それに伴い、オッサンもビビりまくる。

「なぁオッサン、あれいくら?」

そう言って自分はソレを指差す。

「あ、あれでございますか?あれはただのガラクタで…」

いまだにびくびくしているオッサンの話しを要約するとだ。
これは大分前に仲間から賭にかって貰った物だが、旅の商人をやる彼にとってはかさばるわ重いわ売れないわ、さらには使い道がわからないわで、何回捨てようと考えたかわからないと。
しかし、何故か捨てる気にならずに今に至る。

ちなみに前の持ち主も同じ心境だったとか。

「で、値段は?」

「あ、あの…50リーグです…」

ちなみに、一人の一日の食費がだいたい3000リーグだとか。
林檎的な果物は一個20リーグだったから、だいたい林檎2.5個分。

ま、それならいっか。

「じゃ、あれくれたら許したげる。」

「へ!?あんなガラクタでいいんですか!?」

「ん、ダメ?」

「と、とんでもない!どうぞ持ってってください!!」

そう言ってソレを渡すオッサン。

周りは『なぜあんな物を。』とかなん
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