暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
ALO:フェアリィ・ダンス〜両刃の剣と天駆ける龍〜
VS飛龍
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
、大剣による重突な刺突が繰り出される。

 何とか攻撃を防ぐべく、セモンも刀を振り下ろすが、それはあっさりと弾かれて…


「ぐがぁ!?」
「セモン!!」

 
 セモンの腹にヒットした。

 瞬時の動作で体をひねり、直撃だけは避けたが、脇腹を切り裂いた斬撃のインパクトダメージで、HPはすでに半分を下回っている。むしろここまで耐えられたのが奇跡である。

 セモンは、ハザードの追撃を覚悟した。

「ルルルル…」

 しかしハザードは悔しそうな唸り声をあげると、両翼を広げて上空へと飛び立ち……世界樹の方向を目指して、飛翔した。


「…ハザード」



                      *

「あはははは!!あはははははは!!いいね!いいねぇ!!これはいいよ!!プレイヤーのモンスター化!!脳内のデータをいじくって、本能的な破壊衝動だけを覚醒させた究極体!!それにソードスキルか…これは使えるな。ククク…茅場先輩もなかなかいいものをこの僕に残してくれたじゃないか!!ははははははは!!!」


 粘つくような高笑が、世界樹に響いた。


 叫ぶのは妖精の王。

 姫君のとらわれた鳥籠にて、彼女を抱き目の前に表示されたいくつものパネルを眺める。

「やめなさい須郷!!こんなこと…許されないわよ!!」
「へぇ、だれがかい?もしかして結城社長のことを言ってるのかな?はは!!あのおじさんは何も気付いちゃいないよ!!それよりティターニア、どうかな?わかってもらえたかな?僕の研究の真の姿!!これが集大成さ!!」

 妖精王は姫君の腕を撫でさすりながら言った。

「…放して!!」
「クククク…その怒りが、スイッチ一つで僕への愛に変わる日も近いよ」


 
 その光景を、眺める人物がいたことに、気付いたものはいない。



「あ〜あ…須郷さんもまた面倒なことしたね…まぁイイ。僕がぶち壊せばいいのだから」

 
 金属の翼をもった、少年だった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ