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IS―事務員ですが、何か?―
スピンオフ クリス・ファーチュナの思い出
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「なあ」

「なにかな?」

「なんであんたはあんなにつっぱなしたのに毎日あたしのとこにきたんだ?」

「単に、ほおっておけなかったからかな」

「ほおって、おけなかった?」

「うん。だって口では酷いこと言いながらも目は寂しそうだったからね。だから」
 
そう言って、あいつは、蓮は笑ったんだ。そこが、あたしの恋の始まりだったんだ。


それから由紀や会長に会って、生徒会に入って、皆で馬鹿なことをやった。そして、競い合って、蓮は由紀を選んだ。

あたしはたまたま近くを通りかかったパン屋に並んだメロンパンをみた。

「あたしは絶対諦めないからな、蓮」そう言って、あたしは由紀の店に向かった。
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