第3章:武器屋トルネコと幼女騎士リューラ
第2話:祈願息災
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さばるとも思えない。
今後もこの体勢を維持しよう…二人で稼いだお金は、私が一括して管理する。
うん。理想的だ!
「おぉそうじゃトルネコ…お前は『鉄金庫』を知っているか?」
「鉄金庫ですか…? さぁ、聞いた事ないですねぇ…」
何だろう? 名前からして鉄で出来た金庫だろうが…
「今後お前は、そのお嬢ちゃんのお金も管理する事になるのだろう? だったらレイクナバの北にある洞窟へ赴き、奥に眠る『鉄金庫』と言うアイテムを入手することじゃ。『鉄金庫』があれば、旅の途中でお金を紛失する事も、泥棒に盗まれる事も無くなるじゃろう。…ただ、謎を解かねば『鉄金庫』は手に入らぬらしい。頑張ってみることじゃ」
そこまで言うとトム爺さんは、覚束ない足取りで教会へと入っていった。
前に旅立ちを伝えた時は教えてくれなかったのに、リューラさんが一緒だと教えてくれる…
美少女という物は得ですねぇ…
「トルネコ…?」
私が呆然と考え事をしていると、リューラさんが不安そうに話しかけてきた。
彼女を不安がらせては拙いな…
「そうですねぇ…お父上の情報も掴めませんでしたし、闇雲に旅立っても危険でしょう。トム爺さんの言う通り、旅費の紛失や盗難は死活問題でしょうから、試しに北の洞窟へ行ってみましょうか?」
鉄金庫というアイテムに興味があり、手に入れたいと思うのが最大の理由だが、彼女の事を考慮して納得の出来そうな理由を言ってみた。
それが功を奏し、無言で頷き行き先が決定する。
3日間森で彷徨える程の彼女の腕前なら、大抵の場所で危機が訪れる事は無いだろう。
リューラさんを言葉巧みに導けば、私の旅は順調に行く事間違いない!
これは世界一の武器屋になる夢…意外と近いかもしれないな!
俄然やる気が出てきた私は、太陽が真上に来る前に町を出て、レイクナバ北の洞窟へと急いで向かう。
今後の冒険に役立つアイテムを手に入れる為…
私の夢を現実にする為に!
トルネコSIDE END
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