第二話 戦いの始まり
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一面を覆い尽くしていた。
「なんだよ・・・これ・・・あんなのはじめて見たぞ・・・」
巨大生物の醜悪さに吐き気をおぼえたが、ぐっと堪えた。 地獄絵図のような光景に眼を奪われているなか『イクス』が話しかけてきた。
『通信を傍受しました。お聞きなりますか?』
俺は低く返事し通信を聞くと怒号や悲鳴などが耳に入ってきた。
[ソード1よりHQ!!戦線が瓦解しそうだ!!支援砲撃を頼む!!!]
[来るな!! 来るな!! 来るなあああああ!!!!]
[ソード3!! 後ろだ!! ]
[えっ!? があああああああああ!!!!!]
[助けて!! 助けて!! たすけ・・・・]
[畜生!!!誰でもいい!!救援を頼む!!!]
あまりの光景に言葉を失った。 人が死んでいく。 これが戦争なのかと。
「(どうする・・・下手に介入してもこっちが危なくなる・・・。 だけど俺は、目の前で苦しんでる人たちを見捨てたくない!!)」
様々な考えを頭で整理し、俺は覚悟を決めた。
「(素人同然の俺に出来ることなんてたかが知れている。 だけど、何もしないよりはマシだ!!!)」
俺はそう決心し機体を動かすと『イクス』に告げた。
「イクス!!今から前方の人型兵器を援護するぞ!!サポートを頼む」
『了解しました。戦闘後、情報収集ですね?』
「ああ、もしかしたらあの人型兵器に撃たれるかもしれないが、少なくとも情報は得られる」
『解りました。 私達の初陣です。 盛大に派手にいきましょう』
その言葉に俺はふと笑うと操縦桿を強く握り前方に向け、スラスターを全開で噴かした。 体に感じるGが少々きついが今はそんな事を気にしている場合ではなかった。
前方を見ると1機だけ孤立しているのが見えた。 周囲には味方機が見えたが、そちらも巨大生物相手に手間取っていた。 孤立している機体の後ろには甲羅を纏った生物が突進してきた。
「やらせるかあぁぁぁ!!!!!!!」
俺は、前方の孤立している機体の背後から迫る巨大生物に向けヒートロッドで突き刺し、周囲の敵をビームソードで纏めてなぎ払った。 孤立していた機体に向き合うと俺は通信を入れた。
「こちらガンダムエピオン。今から其方を援護します」
これが俺と『イクス』、ガンダムエピオンの姿が世界に確認され、戦いが始まったときだった。
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