狩りに行こうぜ!C
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り狂って暴れていたが、全員が躱し方を知っているためは全くダメージを受けていない
「くくっ、ならこれはどうします!」
「なんかクリスハイトがヒートアップしてやがるな……」
「完全に魔王的なノリになってるよ……」
縦横無尽に暴れ回るアマツガツチ。プレイヤーが操作しているだけあってハンターの動きを予測し、適切で無駄の少ない攻撃を仕掛けてくる
技のクールタイムという絶対的な壁に守られているからこそ攻撃はできているが、少しでも退避のタイミングが遅れるとまるでゴミの如く地面を転がるハメになる
「このアマツガツチ、質が悪いな!」
「しょうがねぇだろ。頭だけはいいクリスハイトが操作してんだからよ」
空気を読む能力は最悪だけど……
そんな呑気な会話とは裏腹にリンやリョウコウの顔は暗い
攻撃は見知ったものばかりで回避自体は簡単だ。個々の攻撃ならば
全員を窮地に陥れた技の名前は小竜巻。自律性のある複数の竜巻を発生させ、フィールドを蹂躙する技で、突進やブレスと併用されることでとても躱し辛くなるのだ
幸い一度使うと次に使うまでの期間は長いのだが、使われるとまず確実に誰かがダメージを受けてしまう
回復薬Gでその都度回復はしているがアマツガツチの残り体力を考えると少々残量が厳しい
「リン、どうする?」
「ちょっと試してみたいことがある。すまないがアマツガツチの注意を引いておいてくれないか?」
「了解。任せろ」
リョウコウはそう言葉を残すとアマツガツチに接近していく。リンは少し後ろでアマツガツチの様子を見ていた
「なにを企んでいようともその小細工ごとたたきつぶしてあげよう!」
「もう、誰だよ……」
リクヤが呆れたようにつぶやくと同時に小竜巻を複数発生させるアマツガツチ
今までリンたちを苦戦させてきた必殺のコンボ
ブレスのために口腔へ水を蓄めつつあるアマツガツチを尻目にリンは一つの小竜巻に向かって走る
一本の剣を鞘に納め、もう一本の剣を両手で握る
そして竜巻が発生させている風に乗せて剣をフルスイングした
「え……」
「さすがはリン。常識はずれにも程があるな」
竜巻をぶった斬ったリンに驚きアマツガツチは放とうと集めていた水を吐き出し(涎みたいに)リクヤとユカは硬直した
ちなみにリョウコウは予想していたのかアマツガツチに剣を振っている
「ど、どうやったの?!」
「竜巻ってのは上空の気圧と地上の気圧の違いから発生するものだ」
空気は気圧の高い方から低い方に流れる
その流れが螺旋を描き、速度を上げたものが竜巻や台風だ
「だから竜巻の下の部分の空気を打ち払った」
リンの剣速によって竜巻の下の空気が一瞬だが消え去り真空となった
これ
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