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Sword Art Online-The:World
#05 乱刃(らんが)
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た”ハセヲの三人は、二十分と経たずに彼らに追い着いた。
…………正直、座り込んで観戦してたいくらいだよ!
しかし、疲労は疲労だ。肉体的な疲労はなくとも、精神的な疲労は尋常ではない。だが、今この瞬間に死のうとしていた人間を救えた、というその現実が、そんな疲労の一切を吹き飛ばしてくれた。ならばと言わんばかりに、三人は、
「行くよッ!」
「わぁってる!」
「りょーかいッ!」
一斉同時に駆け出した。正面にではなく、ボスを中心として時計回りに。
ボスは最初はカイトを追っていたが、直後に視界が追いつかなくなり、次に視界に入ったハセヲを捉える。だがそれもすぐに視界から外れ、次のベンケイを捉える。そしてベンケイが視界から外れようとする瞬間、ベンケイは左脚で踏みとどまり、ボスめがけて一気に地面を蹴り跳躍のように前へと踏み出す。
その瞬間にボスは一瞬でベンケイを捉えた。やはりそうだこのボスは攻撃する対象の補足は速いが、周辺を移動するプレイヤーの補足には少し遅い。“読み通り”の動き、だから三人はその読みに従って行動した。
「「
勢
(
セイ
)
ッ!!!」」
ザクゥッッッ!!! と、派手なダメージエフェクトと共にボスにダメージが通る。
ベンケイが駆け出すと同時、否、それよりも一息速く二人は背後からボスに突撃していた。しかしボスは視界内に捉えていたベンケイの攻撃を優先的に“危険”と判断し、そちらを叩こうとした。それも予想通りであり、結果二人の攻撃はボスの背部にヒット。装備が装備なだけにダメージはそこそこ、いい具合だ。
ボスはダメージを受けながらも、前方から迫るベンケイを攻撃した。野太刀を振り下ろし、一刀両断の一撃を見舞う。しかし、攻撃は当たらない。決して攻撃が遅いわけではない、ベンケイの前提が攻撃ではなく“回避前提”であるが故に、攻撃は掠ることも無く空振りとなっただけの事。
つまりフェイント。攻撃がヒットすると同時に二人はそのまま脇をすり抜け、先ほどと同様に三人は円を描いて移動を始める。古典的な動きではあるが、通用する相手ならば使うだけの事。三対一という優勢なのだ、わざわざ派手に戦う必要も、魅せつける必要も無い。確実に、安全に、正確に仕留める。そのためには、
「皆ゴメン、ちょっと手伝ってくれないかな!?」
カイトは移動しながら、ボスと距離を置くプレイヤー集団に声を投げかける。
同時、三人は一斉に攻撃に移り、一瞬で一斉に一歩退く。同時、ボスは野太刀を両手で握り回転するように己の周囲を攻撃してきた。その動きも予想済みであるかのように、ボスの一閃は届かない。
「三人だけじゃちょっと厳しいからさ、サポートお願いしてもいい!?」
カイトはそう叫ぶ。しかし、誰も動こうとしない。
その様子を見ることしか出来ない。否、自分たちが入
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