暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
18*一難去って
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『だ、大丈夫。漏れた障気は全部あいつにとりついたから全部君がぶった切ったし、元栓締めたからもう漏れない!!』

なぜ元栓がゆるんだ?

『……………………間違えた。』

はぃ?

『4年くらい前に霊域付近の様子を見ようとして間違えて一瞬封印に小さな隙間作っちゃってさ、多分そんときに…………あは、あはははは。…………すいません。』

そう言って深々と頭を下げる自称神様。
そんな彼女に自分はやさしく

「よし、死ねカスクズマヌケアンポンタン。いますぐ死ぬか自分をもとの世界に戻せ。はたまたお前が霊域なんとかしろ。てゆーかお前が引き金の四分の三引いてんじゃねーか。」

罵声を浴びせます。

『うぅ……、今回ばかりは言い返えせない。』

ヨヨヨ、と泣きまねをする疫病神。
あくまでまね、実際泣いてない。

しかし、思いの外早く一矢報いる事ができたな。

「泣きまねやめい。」

『うう、でもでも、迷惑かけたお詫びに自転車あげたしょ!君のをもとに創った特製の自転車だよ!錆びない壊れない転ばないの理想の自転車だよ!!時速500キロまでなら堪えれるんだよ!!』

そんなに走れねーよ。
つか、音速越えてねーか?

『いや越えてないよ。学がないねぇ。』

うるせー!!
付け上がるな疫病神!
比喩だ比喩!

『そーゆー事にしといてあげよう。』

こいつ…

……まぁ高スペックな自転車貰えてうれしいけどさぁ………
なんか納得いかないなぁ……
特に人の揚げ足取りするところとか。

『うぅ……あ、そーだ!よく君は他人に能力使わせれるように工夫できたね。私でも思い付かなかったのに。』

なんか、無理矢理話題を変えようとしてるよーに思うのだが………
まぁいい。

それよりあれね…
正直自分もまさかあそこまで出来るとは思ってなかったんだけどねぇ……


************ロ☆


「ちょい付き合え、実験したい事がある。」

自分はそうエリザに言うと、朝食もそこそこにエリザと近衛隊を引き連れて砦の外へと出て行った。
その道中、自分はポケットからカードを取り出し、自分以外の人も使えるようなイメージをカードに送っていた。

「で、実験とはなんだ?」

「んー、自分の能力を他人が使えるよーにできんかなーって。……よし。」

エリザの質問に対して自分はテキトーに答え、とりあえず試作品を完成さした。
そしてそれを近くにいたテトラ君にわたす。

「ほれ。」

「…え?なんですか?」

渡されたテトラ君は、よく意味がわからずにうろたえているようだ。

「あのな、これは……」

そして自分はテトラ君以外に聞こえ無いような小さな声で、使い方を説
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