暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
17*石川ではない
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光が見えるような気がする神々しさだ。
あのエセ神よりもこっちの方が神らしい。

ただね、ただこれだけはいわして…

「どこのミネルヴァだよ!!」

そう、ミネルヴァなのだ。
微妙に違いはあるが、クラ○シスコア最強の敵であるそれにそっくりなのだ。
ぶんどるをつかったらきっとフェニックスの羽が大量にとれるだろう、それくらいミネルヴァなのだ。

「な…みねるばとはなんだ?あれは太古の聖戦で女神“ムル”の使ったと言われる伝説の武具“カルス”だぞ!?文献でしかみたことは無いが、実在したとは……」

ズールが丁寧に説明してくれた。
あんま聞いてなかったが。

「よく知っているなズール。いかにもこれは伝説の武具“カルス”だ。他の遺産と共に発見した代物だ。本当は俺が使いたかったのだが……生憎使い手を選ぶらしくてな、今の所魔法大臣であるイースしか適任者はいないらしい。まぁしかし…」

そう言いながらヒューが指を鳴らすと、そのイースとか言う魔法大臣は奴の横まで瞬時に移動した。

「それでも、鋼鉄の自動人形できちんと操作はできるがな。」

クックックと、気持ち悪い声を出しながら笑うヒュー。
変な空気の中、奴の笑う声だけが会議室に響いていた。

……あれ?
今までピク○ンに襲われたチャッ○ーよろしくな感じにフルボッコにされかけたり、異常な爆風で攻撃されたりで色々テンパってたけど、よくよく冷静に考えてみたら案外簡単に状況打破できないか?

(なぜか)いきなり冷静になった自分は、とりあえずヒューを一旦止める事にする。

「ストップ。」

カキンッ

「クックッ……」

とりあえずFFのストップで時間を止める。
気持ち悪い恰好で中途半端なままとまったヒューがそこにいた。

そしてやはりと言うか何と言うか、この人形は操り主が命令しないと何も動かないらしい。

ひとまず人形が動かない事に安心した自分は、さっさと鏡を全部ヒューから奪い、そして

「その幻想をぶち壊す!!」

フラグ乱立駄男の台詞をノリで叫びながら、右手をそいつのイマ○ンブレイカーにして全部の鏡に触れてやった。

パキンッ!

とりあえず成功らしい。
鏡は割れる音と共にボロボロと壊れていった。
人形もそれぞれ皮膚が鉄の色になったと思えば、かさぶたが剥がれる様にボロボロ崩れて中から本物の本人が出てきた。

目の前にいるイースちゃんも、鎧の隙間からサラサラと粉になった人形のカケラが零れている。

「う……、つー。」

以外にも、1番早く起き上がったのは王様だった。
それでも上半身だけで、立つ事は出来ないらしい。

「お前が、助けてくれたのか……」

大分弱った声で話しかける王様。
よく見たらこいつはイケメ
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