暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
16*あまりいい趣味ではないね
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は結構近くにいるぞ。
味方の飛竜がこんな近くにいたら騒ぎになっているはずだ、つまり……



「ビンゴ!」

歩いて2分、やはりいた。
大量に繋がれた飛竜達が、兵士から餌を貰っていた。

よくよく考えたら、こっちも飛竜を持っててなんら不思議は無い、むしろ無い方が不思議だ。
そしてこれは結構都合が良い。

こいつらが暴れて手が付けられなくなったら彼らの戦力も落ち、何よりかなりの騒ぎになる。
てな訳で、まずは手始めに鼻をほじり、ちょいと汚いがハナクソ確保。

そして

「鼻空想砲《ノーズファンシーキャノン》!!」

ドゴォン!

ハナクソを奴らの目の前で爆発させた。

「ギャァァァァ!!」

すると案の定、竜達は騒ぎ出した。
一匹が騒ぐと隣も騒ぎ、さらにその隣もってな具合に一気に騒ぎがおっきくなってった。

ついでだからもう一発。

ドゴォン!!

「キェェェェェ!!」

騒ぎに乗り遅れた奴らの前でも爆発を起こし、すべての竜がパニックになった。
もう手はつけられまい。

「「「「うおぉぉぉぉぉ!!!」」」」

「敵襲!各兵配置に付け!!」

雄叫びが聞こえ、敵兵達の慌てる声が響き渡る。
あちらも首尾よくやれたようだ。

と、調子ぶっこいて油断していると

「貴様!何者だ!!」

「ふぇっ!?」

後ろには二十人くらいの兵士さん。

……あ、ハイドって攻撃すると解けるんだった。

って!魔法はやめっ!炎怖い!!

「加速装置ー!!」

とりあえず逃げ。
奥歯を噛み締め超加速。

兵士達の姿はすぐに見えなくなった。

……なんと言うか、古いな、このネタ。


**********コ☆


はぁはぁはぁ……つ、疲れた。
どこへ行っても敵敵敵で、さらに敵。
やっとこさ敵のいない所にきたと思ったら、こんどはここがどこだかわからないっと。

全く、とっとと姿消しときゃよかった。

とりあえず、ここはどこだろう。
なんかお城の中の、結構高いとこっぽいけど……

とりあえずうろうろ、しかたないからうろうろ。
お、なんか扉発見。

「………ざ…な……」

ん?なんか聞こえる。
つか叫んでる。

「…なん……ひ…ゅう……」

あぁ、多分会議室だここ。
飛竜が使えないのにだいぶご立腹なようだ。

タッタッタ

ん?だれかきた。

バンッ!

「失礼します!」

「なんだ!今忙しいのだ!!」

兵士が開けた所に素早く潜りこむ自分。
なんか、スパイっぽくなってきた。
部屋には長テーブルが二つ、向かい合うようにならべられていて、そこにそれぞれ八人、計16人が座っている。

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