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有栖キャロの小学校物語
第20話 魔導師がやって来ました………(後編)
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る真白。しかし直ぐに顔を上げてスカイシャインを見つめた。

「いつも助けられている私は今日で終わり。これからはみんなの為に、みんなと一緒に困難を乗り越えてみせる!だから空の光よ、私の力になって皆に光輝け!!スカイシャイン、セーーーットアーーーーップ!!」

最後にそう叫ぶと真白は光に包まれ、蒼白い聖祥の制服姿に似た真白が現れた。

「これが魔導師………」
『マスター急ぎましょう』
「うん、行こうスカイシャイン!!」

真白は直ぐにその場を飛び上がった………










「さて、これ以上ゆったり話してたらお前逹3人共命が消えそうだな………さて………」

そう呟いてエローシュに触れるエクス。
すると光輝く2人。

「ユニゾンイン………」

光が消えるとそこには紺色のスーツ姿のエローシュがいた。

「これは………」
『適合率は………嘘だろ、前のマスターよりも高い92%とは………』
「適合率………?それに何だこれ?さっきまで凍えていた体が普通に動く………」
『当然だ、今俺とユニゾンしているんだからな』
「ユニゾン………?」
『まあ詳しい話は後だ。取り敢えず先ずはマスターの友達を助けないとな。ちょっと体を借りるぞ』
「はい!?」

そう言うエローシュは目を瞑り始める。

「ふう………しかし本当にカスっカスの魔力だなマスターは………これじゃあ俺が補助しないと碌な魔法が使えないや………」
『何だと………って何じゃこりゃああ!!』

大声で叫ぶエローシュ。だが、実際体は全く動いていない。

『あり………?』
「無駄だマスター、体は俺が使わせてもらう。取り敢えずユニゾンの事、魔法の事を実際に見て理解しろ。俺の本来の能力を使うにはマスターが使わないといけないんだから………」
『だからっていきなりマスターとか言われてもな………』
「だが皆を助ける力が欲しいんだろ?だったら少し黙って見てろ」

そう言うとエクスは自身の体を180°囲むようにキーボードを展開した。

「よし先ずは火のブーストを………ってあの2人にはリンカーコアが無いんだっけ?となると少し面倒だが直接送り込むしか無いか………」

そう呟きながらキーボードを操作していく。

「………接続回路展開、対象確認」

キーボードの上に出ているディスプレイの表示を確認するように復唱する。

「対象に接続………」

そう言うとエクスの周辺に空間を斬り裂いた様な小さな穴が表れる。
そしてそこから一本の糸がバインドで縛られている2人に伸びていく。

「回路形成………接続完了、火のブースト、発動!!」

最後にエンターキーを押すと伸びた糸に赤い光が2人に向かって伝わっていく。

「おお………」
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