第二十五話 格闘、神聖防御
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する直前、砲撃魔法を開放する。
「ブレイザ――――!!!!」
「ハァ……ハァ……つ、着いた」
全力で駆け抜け息を切らすアリス。
「待ってて、誠也!」
息をつくこともなく、すぐさま戦闘音のする方へ駆けだすアリス。
しかし、それは横から迫る影によって停止させられる。
「くっ!」
その攻撃をかわすため、後ろに下がることを余儀なくされる。
『我ラガ王ト勇者ノ戦イノ邪魔ヲサセルワケニハイカヌ。』
先ほどとは明らかに風格の異なるロボットがアリスの前に立ちふさがった。
しかもそれは一体ではない。五体ものロボットがアリスの前に立ちふさがっているのだ。
「………私は急いでいるの。そこをどいてもらえないかしら?」
『断ル。邪魔者ヲ入レルナ、コレガ王ノ命令ダカラナ。』
「そう………。ならあなた達全員を壊してでも押し通る!」
リンカーコアから供給される魔力を解き放つ。
その魔力はアリスの変換資質である雷へと変化し、わずかに放電現象として周囲に漏れ出ていた。
「バルディッシュ!」
『Yes, sir.』
両手に二振りの雷剣が握られる。
それらを構え、アリスは叫ぶ。
「悪いけど、さっさと片付けさせてもらうわ!!!」
『オモシロイ!ヤレルモノナラヤッテミロ!!』
こうして五体と一人の戦いが始まった。
誠也が頭部を狙ったのには勿論理由がある。
一つは単純に相手の“目”を奪っておきたかったからだ。
誠也は頭部にある紅い宝玉が恐らく機械王の目になっているのだろうと判断し、その目を奪うために頭部にディバインバスターを打ち込むことにしたのだ。
そしてもう一つ理由がある。
それは、相手の“本体”を打ち抜くためである。
誠也は機械王が再生を行った時点で、恐らく機械王の根幹を為す何らかの本体があるのだろうと予想した。そしてもしも人間と似たような感覚で本体を隠しているのなら、頭か左胸のあたりに本体が隠されていると判断したのだ。
だから、少々危険な誘い技も使って頭部へと砲撃を当てた。
しかし、
「なっ!?」
誠也の目の前にあるのは先ほどと何ら変わりない機械王の姿。
深紅の瞳は攻撃の前と何ら変わらずギラついていて、鋼の頭も傷一つつかなかった。
誠也は理不尽とも言えるその防御力の高さに驚愕してしまう。
そして機械王はそのタイミングで左の拳を誠也めがけて放つ。
誠也は空中にいる上に、足場となる物が近くにないため、その拳をかわせず吹き飛ばされる。
誠也は相当な勢いで地面にたたきつけられ、砂埃がもうもうと舞う。
恐らく無傷では済まないだろう勢いで誠也は地面に叩きつけられたが、機械王は油断しない。
先ほどはこれと同じような状態で油断し、右腕を奪われてしまったのだから。
しかし、そんな機械王の予想とは裏腹に、砂埃が晴れた後、
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