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好き勝手に生きる!
閑話その二「今日のレイくん!」
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とリアスちゃんが住んでるよ」


「……え? 朱乃先輩と部長が?」


 真ん丸の目を見開く小猫ちゃんに頷く。


「うん。なんだか知らないうちに住みついちゃった。まあ部屋数も多いから問題ないんだけどね」


「……そう、ですか」


「うん」


 絶句する小猫ちゃん。その様子に首を傾げた僕は取りあえず小猫ちゃんを自室に案内した。


「はい、どうぞー。とはいっても何もないけどね」


「……お邪魔します」


 僕の部屋は本当に何もない。それこそ、ベッドと机、テーブル、タンスとクローゼットだけだ。


「誰かを家に招待したのは実は小猫ちゃんが初めてなんだ。だから、小猫ちゃんが最初のお客さんだねー」


「……そうなんですか?」


「うん、そうなんですよー」


「……そうですか」


 素っ気なく言っているけど、嬉しがっているのは丸見えだよ。だって――、


「小猫ちゃん、耳と尻尾丸見えだよ?」


「――え? あ……」


 慌てて耳を隠すがもう遅い。小猫ちゃんの頭部から可愛いらしい猫耳がぴょこっと顔を出していた。お尻からは尻尾がご機嫌そうにフリフリしているし。感情に合わせて出てくるのかな?


「……あのっ、先輩これは――」


「あー、いいよいいよ。知ってたし」


「そう、なんですか……?」


「うん。僕って気配には敏感だから。会って一目見てわかったよ。こう――ビビビッって感じでね」


 実際、彼女が猫又だというのは出会った当初から知っていた。過去にも何度か猫又の人とは面識を持ったことがあるしね。


「……そうですか」


 ホッと息を零す小猫ちゃんにふと思ったことを聞いてみる。


「ところで、小猫ちゃんが猫又だってことはみんな知ってるの?」


「……アーシア先輩とイッセー先輩以外は。お二人には話す機会が中々無くて……」


「あー、確かに。こういうのって空気が大切だからねー」


 僕は無視してぶち壊すけど!


「まあ、話すなら早いほうが良いと思うけどね。僕が膳立ててあげようか?」


「……いえ、イッセー先輩とアーシア先輩には私から言います」


「そう? まあ頑張ってねー。ところでこれ、この前に駅前で新しく出来たお店のケーキなんだけど、食べる?」


「……頂きます」


 取り出したのはショートケーキが二つ。ここのケーキのホイップはとても美味しいのだ。


 この後、小二時間に渡って、小猫ちゃんとお菓子の話や学校の話しなどでまったりしながら過ごしました。ケーキは美味しかったです!





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