暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
5話:猫とじゃれるは俺と幼なじみと金髪少女
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た。上に乗っていたなのはもそれによりバランスを崩すが、魔法を使ってゆっくりと降りてくる。俺は次の攻撃に備え子猫のそばまで下がる。

「大丈夫か」
「はい」

俺の質問に短く答え、金髪の少女を見据えるなのは。その少女はというと、電柱から飛び、近くの木に着地していた。

「一人はわからないけど、一人は同系の魔導士。ロストロギアの探索者か」

ロストロギア?なんだ、知らない単語が出てきたぞ?

「バルディッシュと同じ、インテリジェントデバイス」
「…バル、ディッシュ……」

[おいトリス、知らない単語が出てきたぞ!?]
[インテリジェントデバイスは、簡単に言えば意思を持ったデバイスのことです。後で説明して差し上げますから、今はこちらに集中を]
[お、おう…]

「ロストロギア、ジュエルシード―――」
〈 Scythe form Set up 〉
「っ!?」
「―――申し訳ないけど、いただいていきます」

少女が持っていたデバイスから音声が流れ、デバイスは形を変える。それはまるで死神の鎌のようだった。
そして少女は、突如こちらに鎌を構えながら迫ってくる。

[嬢ちゃん、ジュエルシードは俺がやるから、そっちは任せた!]
[ふぇ〜!?]

念話をなのはと繋ぎ、そう伝える。少女は一番近くにいたなのはに切り掛かるが、なのはは魔法を発動し、空へ逃げる。

〈 Arc saber 〉
「っ!?」
〈 Protection 〉

するとまたしても少女のデバイスから音声が流れ、少女は鎌を勢い良く振り抜く。すると鎌の刃だった部分が回転しながらなのはへ向かって飛んでいった。
なのははすぐに障壁を形成し、攻撃より身を守る。攻撃が障壁に当たったことで煙が上がるが、すぐになのはが煙の中から出てくる。

だが、それを見越してか、空に上がっていた少女が鎌の状態のデバイスを振り下ろす。なのははそれをレイジングハートで防ぐ。

「っと、子猫の方やんなきゃ」

そう言って戦いの観賞を止め、倒れている子猫に向き直る。

「トリス。出力を最小限にして封印したいんだが、可能か?」
〈勿論です。出来るだけこちらで調節しますので、マスターは気にせず…〉
「ぶちかませってか?」
〈 Sword mode 〉

俺はトリスの答えに少し不安げながらライドブッカーをソードモードへ切り替える。

「やるしかない、か…」
〈大丈夫です。私を信じてください〉
「ふっ、それも今更だよな」

と、鼻で笑いながら一枚のカードを取り出す。それは中央に金色に輝くディケイドのマークがあるカードだ。

「それじゃ、頼むぜ」
〈 FANAL ATACK RIDE・de de de DECADE! 〉

そのカードを挿入し
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