暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
5話:猫とじゃれるは俺と幼なじみと金髪少女
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そう思い、一枚写真を撮ろうと構えた時、ユーノ達の進行方向、部屋の出入り口に運悪くファリンさんがやってきてしまった。
「は〜い、お待たせしました〜!イチゴミルクティーと、クリームチーズクッキーで〜す!」
こちらの状況も把握せず、自らが持ってきたものの紹介をしたファリンさん。そこに逃げてきたユーノが、ファリンさんの足下を器用に走り始める。
それを確認したファリンさんは、前に進もうともうまく行けず、くるくるとその場で回り始めてしまった。結果、自ら目を回してしまい、そのまま後ろに倒れそうになる。
「(まずっ!)はっ!」
俺は急いでカメラから手を放し、ファリンさんの元へ行く。そしてファリンさんが持っていたお盆を奪いとり、右手の平でお盆の上のものが落ちないよう、うまくバランスを保つ。残った左手を倒れそうなファリンさんの頭の支えに使い、ミッションコンプリート。お盆に乗ったカップやクッキーも一個も落とすことなく、ファリンさんを支えることに成功した。
「「「おぉ〜!」」」
「はっ!ご、ごめんな「しぃ〜」?!」
「今騒ぐとあなたのお姉さんや恭也さん達に聞こえて、ちょっと面倒なことになるかもしれないから。それに、大切な友人のメイドさんなら、助けて当然ですよ」
「は、はい……」
そう言ってなだめると、少し顔を赤くして返事をするファリンさん。さすがにこの格好はマズいかと思い、すぐにファリンさんの体を起こす。
見ていた三人を見ると、アリサとすずかは少しあきれたような顔を、なのはは少し羨ましそうな顔をしていた。
あれ?なんか表情可笑しくね?こんなときにする表情じゃないでしょ。
アレから少しして、今は所変わってすずかの家の外にあるテーブルにて、ファリンさんが持ってきてくれたイチゴミルクティーとクッキーを並べ、皆仲良く談笑していた。
「しっかし、相変わらずすずかん家は猫天国よね〜」
「少なくともアリサより可愛げがあって、撮る価値がある」(カシャッ)
「ちょ、何よそれ!?」
「あはは…」
「ほんと、子猫達かわいいよ」
「うん。里親が決まっている子もいるから、お別れもしなきゃならないけど…」
「そっか…ちょっと寂しいよね……」
すずかから猫事情を聞いて少し寂しそうな顔をする三人。俺はそれを聞きつつも、カメラのレンズから目を離さない。
「人生、出会いがあれば別れもある。だけど、それを繰り返して成長する。それが人間だ」
「…なに大人ぶったこと言ってんのよアンタは」
「はっ、ほっとけ」
「…そうだね。それに、子猫達が大きくなっていってくれるのは、うれしいし」
「そうだね」
アリサはすずかの言葉にうなずきながら、足下にいた一匹の猫を抱きかかえた。
「士、写真撮って
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